10日に阪神ジュベナイルF(GI、阪神芝1600m)を含めたWIN5対象レースが行われる。
JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は的中票数334票、払戻金129万8580円の好配当を記録した。
ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。
◆【阪神ジュベナイルフィリーズ2023特集】出走予定、予想オッズetc.「馬券内率87.5%の妙味が存在」 予想に役立つ馬券攻略ガイド
目次
■メインは複数の条件に合致した一頭
桜花賞と同舞台で戦う2歳女王決定戦。人気傾向を見ると1番人気が5勝となっているが、そのうち昨年のリバティアイランド、2020年ソダシ、16年ソウルスターリング、15年メジャーエンブレムの4頭は、後にGIタイトルを手にする抜けた存在であった。
今回はボンドガールが抜けた存在として出走する予定であったが、右前肢打撲の影響で出走を回避。今年は混戦模様となりそうだ。
脚質傾向を見ると逃げ1勝、先行3勝、差し5勝、追込1勝と逃げ・追込は厳しい。逃げ切りにいたってはレース名が阪神ジュベナイルFに変更された2001年以降、18年のレシステンシア1頭のみ。さらにレコードでの勝利ということもあり、逃げ切るには相当な実力が必要だ。
一方で上がり3F1位から3位が8勝と末脚勝負の展開が多い。有力な逃げ・先行馬がいない今年は、後半勝負が濃厚だ。
最後に前走レース別成績を見ると、前走・アルテミスS組が【5.3.3.18】と抜けている。さらに5勝のうち3勝は同レースの1着馬、2勝は2着馬と、アルテミスSで連対した馬が有力候補となる。
これらの条件に合致するのはサフィラのみ。WIN5メインはサフィラで一点突破を狙う。
■カペラSは想定2桁人気の激走に期待
今回警戒すべきは、WIN3中山11R・カペラS。平均3連単配当額は20万1803円を記録。2014年には12番人気のダノンレジェンドが逃げ切り、3連単配当が165万4200円の大波乱も起こっている。今回はここが山場と見る。
まずWIN1中京10R・名古屋日刊スポーツ杯は、過去10年のうち芝2000mで行われた2016年から22年の7年間を参考に分析。人気傾向を見ると1番人気4勝、2番人気2勝、12番人気1勝で基本は堅い決着が濃厚。しかし、逃げ・先行馬が5勝を挙げており、前残りの波乱に警戒が必要なレースと言える。人気が予想されるサクセスドレーク、セブンサミット、ショウナンアデイブと、ハナを奪いに行きそうな伏兵カンティプールの4頭を押さえておく。
続くWIN2阪神10R・竹田城Sは、2019年から22年のデータより分析。脚質傾向を見ると先行3勝、差し1勝となっているが、差しの1勝は3角からロングスパートを仕掛けたもの。こちらもやや前が有利とみて、前走・同コースで行われた2勝クラスを、マクるように勝利したアオイイーグル、上位人気が予想されるヒップスコーピオンの2頭を狙う。
注目のWIN3中山11R・カペラSは、芝スタートの短距離ダート戦ということもあり、テンでスピードに乗ってそのまま押し切ることも多い。しかし、先行馬の争いが激化すると前が総崩れとなり、後方一気が届く。昨年は前半3Fを32秒2という超ハイペースで通過したためか先行馬が崩れ、4角10番手に控えていたリメイクが上がり最速の末脚で勝利している。
今年のメンバーを見ると、逃げ・先行馬が多く前が崩れる可能性が高い。となれば、中団に控える馬が狙い目となりそうだ。
ここは前走・藤森Sこそ7着と不本意な結果だったが、2走前のながつきSでは上がり最速35秒1の末脚で勝利しているタガノクリステルと、現在2連勝中の伏兵アイスリアンの2頭で攻略する。
WIN4中京11R・知立Sは、過去10年のうち芝1200mで行われた4年間のデータを参考にする。脚質傾向を見ると逃げ1勝、先行3勝と中団から後方に控えた馬の勝利はなく、基本は先行力のある馬が有力となる。
ここは逃げ馬メイショウエニシアと前走・長岡京Sで2着に好走したドロップオブライト、先行できれば勝利は堅いと思われるグランテストの3頭で勝負する。
WIN1:サクセスドレーク、セブンサミット、ショウナンアデイブ、カンティプール
WIN2:アオイイーグル、ヒップスコーピオン
WIN3:タガノクリステル、アイスリアン
WIN4:メイショウエニシア、ドロップオブライト、グランテスト
WIN5:サフィラ
計48点
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