「井上尚弥vs.ネリ」勝敗予想 タイソンが敗れた東京ドーム戦から34年、モンスターを苦しめる“番狂わせ”のシナリオとは……

「井上尚弥vs.ネリ」勝敗予想 タイソンが敗れた東京ドーム戦から34年、モンスターを苦しめる“番狂わせ”のシナリオとは……
井上尚弥 撮影:SPREAD編集部

■名チャンピオンの域に達したモンスター

試合前の予想は、チャンピオンの井上が圧倒的に有利。モンスターの充実ぶりを考えれば、当然と言えるだろう。サウスポーは苦にしないどころか得意としているし、スピードやパンチの威力、どれをとっても井上が勝っている。

ノニト・ドネア(フィリピン)との第1戦が唯一、苦戦した試合だが、それ以降の5年間に行った7戦はすべて完璧なKO勝利を上げている。過去に偉大なボクサーはたくさんいるが、完勝を続ける選手は多くない。ボクシング史に名を残す名チャンピオンの域に達していると言っていいだろう。

■ネリの接近戦か、チャンピオンのカウンターか

では、ネリはどんな戦い方を選ぶだろう? 挑戦者にチャンスがあるとすれば、接近戦に持ち込んでラフな打ち合いになったときだろう。井上は頭をつけての殴り合いを経験したことがない。ネリが接近して左右のフック、アッパーを叩きつければ、バッテイングによる出血など意外な展開も考えられる。モンスターを苦しめるとすれば、この戦い方だけだ。距離が長いボクシングでは相手にならない。

一方の井上は鋭いジャブで突き放し、接近戦を拒むはずだ。そして、入ってくるところに右ストレート、左フック、左ボディと多彩なカウンターを当てるだろう。ネリが勝負を仕掛けてくれば、逆に早いラウンドのKOもあり得る。

34年前に東京ドームで行われたタイトルマッチは、マイク・タイソンがジェームス・ダグラスにKO負けを喫した“世紀の番狂わせ”だった。あのとき、ダグラスの勝ちを予想した専門家は皆無だった。再び同じことが起こらないことを祈りつつ、じっくりと見届けたい。

■豪華! 世界戦3試合がアンダーカードに

今回の興行はアンダーカードも楽しみだ。元キックボクシングのヒーローで8戦8勝(8KO)の武井由樹がWBO世界バンタム級王者、ジェイソン・マロニーに挑む。また、初防衛戦を快勝したWBA世界バンタム級王者、井上拓真は、2度の世界挑戦経験があるベテランの石田匠の挑戦を受ける。

さらに、倉敷から生まれた強打のWBAフライ級チャンプ、ユーリ阿久井政悟が桑原拓を迎える初防衛戦もスリリングな打ち合いになるだろう。4つの世界戦はアマゾン・プライムで観戦できる。放映開始は17時だ。

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