ドジャースは24日(日本時間25日)、本拠地でパドレスに2-4で敗れた。ドジャースは2点を追う9回、無死一、二塁のチャンスで強行策を選択。結果的に三重殺でゲームセットという最悪の形となり、試合後にはデーブ・ロバーツ監督の采配に疑問が噴出した。勝ったパドレスはプレーオフ進出が決まった。
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■パドレスの守備位置を見て采配変更
1-4で迎えた9回。ドジャースはパドレス守護神ロベルト・スアレス投手から3連打で1点を奪い、なおも無死一、二塁のチャンス。長打が出れば同点の場面で、打席には9番ミゲル・ロハス内野手が入った。次打者は絶好調の大谷で、さらにムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手とMVPトリオが続くだけに、ロハスには送りバントのサインが出るものと思われた。
しかし、初球バントの構えを見せていたロハスは一転、2球目を強振。強烈なゴロを三塁手マニー・マチャドが捕球し、三塁ベースを踏んでまずワンアウト。さらに強肩を生かして二塁を封殺し、ツーアウト。そして、二塁手は一塁に送球して「トリプルプレー」が完成。大谷の目前で大チャンスが一気に消滅し、ゲームセットとなった。
デーブ・ロバーツ監督は試合後、バントから強行策に変更した理由について「相手の守備位置を見てサインを変えた」とコメント。初球の後、パドレスが守備位置を変えたことで「再びバントを試みたらアウトになっていただろう」とした。
■悔やむロハス「こんな経験ない」
三重殺を喫したロハスも「初球ストライクを取られた後、バントのサインが解除された。パドレスは三塁手のマチャドが前進し、遊撃手のザンダー・ボガーツが三塁方向に移動した。強いゴロを打てば、内野陣の間を抜けると考えた」と振り返った。ただ、結局は最悪の結果となり、「こんな経験はない。非常につらい。チームの勢いをそぐ形になってしまった」と肩を落とした。
采配に怒りをにじませる米メディアもあった。『ドジャース・ネーション』のノア・カムラス記者は「同じ負けるにしても、やってはいけない負け方というものがある。ドジャースが今日やったことは、まさにそれだ。シーズン最大の重要な一戦がトリプルプレーで終了。明日からどうやって立ち直ることができるのか、正直分からない。犠牲バントの後、ショウヘイ・オオタニが勝利を決めていたはずなのに。ただただ、残酷すぎる」と記した。
衝撃の結末により、ナ・リーグ西地区は首位ドジャースと2位パドレスのゲーム差が2に縮まった。地区優勝の行方は、ますます混とんとしてきた。
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