フリーエージェント(FA)となったテオスカー・ヘルナンデス外野手は4日(日本時間5日)、ドジャースから1年契約での残留オファーであるクオリファイング・オファー(QO)が提示された。
今季1年契約で入団したT・ヘルナンデスだが、すでに地元ロサンゼルスでも多くのファンから愛される存在となっており、現地メディアは「ファンはドジャースに再契約を強く求めている」と伝えた。
◆テオスカーのドジャース再契約を地元メディアが猛プッシュ ソト争奪戦は厳しく「魅力的な代役を見つけるのは難しい」
■「感情的なつながりは明らか」と米メディアも納得
現地メディア『ドジャース・ネーション』は、「ドジャースはテオスカー・ヘルナンデスと再契約すべきか?LAファンは圧倒的に賛成」とのタイトルで記事を掲載。
「T・ヘルナンデスは来季もドジャースに復帰したいと明言した。ドジャースファンも球団がファンのお気に入りの外野手を復帰させてくれることを期待している」と球団ファンの心境を報じた。
T・ヘルナンデスは今季、1年契約の年棒2350万ドル(約36億円)でドジャースに加入。154試合に出場して打率.272、自己キャリアハイの33本塁打、99打点の成績をマークした。
地区優勝決定シリーズでは打率.333、2本塁打、OPS1.067を記録し、ワールドシリーズでも第5戦で同点適時打を放つなど要所で活躍。打率.350、OPS.931でチームの世界一に大きく貢献した。
また、同僚の大谷翔平投手とも仲が良いことで知られており、その陽気な人柄と弾けるような笑顔でチームのムードメーカー的な存在として知られる。本塁打を打った際には「ひまわりの種」を浴びせるセレブレーション担当としても活躍。日本でも人気のある選手のひとりだ。
記事ではそんな彼の人柄にも触れ、「T・ヘルナンデスはロサンゼルスでのプレーを楽しんだだけでなく、街、ファン、そしてチームメートとの感情的なつながりを感じていたことは明らかだった」と主張。
「ドジャースは、キケ・ヘルナンデス、ウォーカー・ビューラー、ジャック・フラハティ、ブレイク・トレインを含む、2024年のフリーエージェント数名について決定を下さなければならない」と球団の内情にも配慮を示しつつも、「ファンはドジャースにファンのお気に入りの外野手との再契約を強く求めている」と改めてファンたちの強い想いを伝えた。
■「ソトを追うよりテオスカーと再契約」の声も
さらに、記事ではファンらのSNSでのコメントも引用。1万以上のいいねを集めた投稿のなかには、「フアン・ソトは、この男ほどチームに心を注ぐことは決してない。この男に契約を与えて、彼を生涯ドジャースに所属させてください。私はこの男が大好きです」「テオよ永遠なれ!」「人気のない意見なのものかもしれないが、私はソトを追うよりもテオスカーと再契約してほしい」「キケ・ヘルナンデスとテオスカー・ヘルナンデスの契約を延長してください。みんなそれを望んでいます!」との声があがっていた。
ファンらの熱意は本物。T・ヘルナンデス自身もドジャースとの再契約を望んでいるが、複数年契約での残留を希望しており、QOは拒否する可能性が高いとされている。果たしてファンの思いは届くのか。引き続き動向に注目したい。
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