メッツを率いる富豪オーナーのスティーブ・コーエン氏が、フリーエージェント(FA)市場の超目玉フアン・ソト外野手獲得へ直接乗り出すようだ。
米紙『ニューヨーク・ポスト』が7日(日本時間8日)に伝えたもので、同紙は「メッツのコーエン・オーナーは来週、ソトと(彼の代理人である)スコット・ボラス氏に会うため、南カリフォルニアに行く予定だ」と記した。
また、メッツはブルワーズからFAになったウィリー・アダメス内野手に対して、すでにオファーを出しているという情報も流れた。オフの主役球団はメッツなのか、動きが激しくなってきた。
◆フアン・ソト争奪戦が本格化 交渉はブルージェイズ、レッドソックス、NY2球団の順番 ドジャースは撤退か……米記者指摘
■米紙が「来週会談」と伝える
『ニューヨーク・ポスト』は「メッツのコーエン・オーナーが、ボラス氏との面会を通じ、ソト獲得に向けて最初の大きな動きを見せた」と題して、記事を公開。
執筆したマイク・プーマ記者は冒頭、「メッツのソトに対する全力のアプローチが始まろうとしている」と指摘。「今オフ、チームにとってソト獲得が最優先事項になっているようだ。業界関係者によると、オーナーであるコーエン氏が来週、南カリフォルニアを訪れ、ソトと彼の代理人であるボラス氏と会う予定だ」と記した。
もともとソトは「手をあげてくれたオーナー陣と直接話をしたい」と口にしており、今回が第1弾の会談となりそうだ。
大谷翔平級の契約規模(総額7億ドル)が予想されるソトを巡っては、ヤンキースやドジャースも有力候補に挙げられているが、推定資産210億ドル(約3兆円)と伝えられるコーエン・オーナーの資金力は他を寄せ付けない。圧倒的なオファーで獲得にこぎつけるのか、注目だ。
■アダメスにはド軍もオファーか
また、この日、シカゴの地元放送局『マーキー・スポーツ・ネットワーク』などでスペイン語実況を務めていたマイク・ロドリゲス氏が自身のX(旧ツイッター)を更新。「情報筋によると、メッツはウィリー・アダメスに対し、7年間で1億60000万ドル(約245億円)を超えるオファーを出した」と伝えた。
メッツの遊撃にはMVP候補フランシスコ・リンドーア内野手が君臨しており、アダメスとはポジションが被る。そのため、同氏は「チームの意向としては彼に三塁を守ってもらいたいようだが、アダメスは遊撃手を続けたいと考えており、まだ決断はしていない」と補足。その上で「彼のもとにはドジャースからもオファーが来ている」と続けた。
リンドーアとアダメスの三遊間が実現すれば、確かに魅力的。ソトを狙いつつ、FA市場最高の遊撃手獲得にも乗り出したメッツ。今冬の主役となりそうな勢いだ。
◆フアン・ソト争奪戦が本格化 交渉はブルージェイズ、レッドソックス、NY2球団の順番 ドジャースは撤退か……米記者指摘
◆ソト争奪戦に敗れた場合……ヤンキースはテオスカー・ヘルナンデスにターゲット変更か レッドソックス、オリオールズも虎視眈々