フリーエージェント(FA)市場の超目玉、フアン・ソト外野手を巡る獲得交渉が本格化するようだ。
米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者が11日(日本時間12日)、自身のX(旧ツイッター)に「最初の交渉相手として、今週中にブルージェイズがソトと会う」と記し、争奪戦のスタートを報じた。
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■大谷獲得に失敗したブ軍はリベンジなるか
ヤンキースからFAになったソト。26歳の若き天才打者を巡っては、大谷翔平投手がドジャースと結んだ「10年総額7億ドル」規模の大型契約が予想されている。
パッサン記者は「ブルージェイズが今週、最初の面会を予定している。次がレッドソックス、その後はメッツ、そしてヤンキースとなる。ソト争奪戦が過熱している」と記し、ソトと各球団の交渉予定を紹介した。
面会1番手となったブルージェイズは、昨オフに大谷獲得を目指したチーム。その際にはドジャースに匹敵する条件を提示しており、今回も金銭面は問題ないようだ。
『ESPN』電子版は「ブラディミール・ゲレーロJr.内野手に並ぶスター選手の獲得を真剣に考えており、ソトをターゲットにしている」と言及。米メディアは、2大有力候補とされるメッツ、ヤンキースに立ちはだかる存在として名前を挙げている。
■DHには大谷がいるため起用方法に制限
また、同記者は世界一軍団ドジャースの動向について「彼らはソトを追いかけることはしないだろう。オオタニがDHにいるため、ソトの守備能力が十分ではなかった場合、起用方法の選択肢が限られてしまう。ただ、もし彼の市場価値が下がるようなことがあれば、喜んで検討するだろう」と指摘した。
ゴールドグラブ賞にノミネートされたとはいえ、右翼を守るソトの守備には疑問符が付く。他球団であれば、打撃能力を生かすためにDHに移すことも可能だが、ドジャースの場合、そこには大谷がいる。ソトを獲得しても生かし切れない状況も考えられ、争奪戦には積極的に参加しないとの見立てだ。
ワールドシリーズ連覇を狙うドジャースは本当に手を引くのか。まだまだ争奪戦から目が離せない。
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