シーズン終了後にドジャースからフリーエージェント(FA)となり、去就が注目されているテオスカー・ヘルナンデス外野手。本人は「ドジャースに残ることが最優先」と話し、チームとの再契約を望んでいるが、右の大砲はFA市場で大人気。ヤンキースもフアン・ソト外野手との再契約に失敗した場合、獲得に乗り出すとされており、動向から目が離せない状況が続いている。
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■パレードでは「ドジャースに戻る」
12日(日本時間13日)には、大谷翔平投手らとともにシルバースラッガー賞(打撃のベストナインに相当)を受賞したT・ヘルナンデス。ワールドシリーズ制覇を祝うパレードでは、「ドジャースに戻るために全力を尽くすつもりだ」と高らかに宣言。実際、残留濃厚という報道が大勢を占める。
ただ、複数球団は現在も獲得をあきらめていない様子。米スポーツメディア『The Athletic』は「4チームが関心を示している」と伝え、米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は「レッドソックス、オリオールズも争奪戦に参加している」と具体的な名前を挙げた。
また、同記者は「ヤンキースも(FAになった)ソトがチームに戻って来なければ、ヘルナンデス獲得を望んでいる」と指摘。若き天才打者との再契約が叶わなかった場合、ドジャースの世界一に貢献した右の大砲をターゲットにすると伝えた。
■FA市場で最初の契約締結選手か
ただ、「ニューヨークがソトの状況を把握する頃には、ヘルナンデスがすでに別のチームと契約を結んでいる可能性がある。ヘルナンデスはFA市場に出ている大物選手の中で、最初に契約を結ぶ可能性が高い」と説明。ソト争奪戦は長期化が予想されており、T・ヘルナンデス側はその結果を待たずにサインをする方向だと主張。ヤンキースにとっては見極めが難しくなりそうだ。
複数年契約(3年以上)を希望していると言われるT・ヘルナンデス。同記者は「ポストシーズンでの素晴らしいパフォーマンスが、その契約実現を後押ししている」とした上で、「ドジャースが彼を迎え入れる最有力候補だ」と結論付けた。
ピンストライプのユニフォームに袖を通すことになるのか、それとも仲の良い大谷にヒマワリの種を浴びせ続けるのか、T・ヘルナンデスの動向から依然として目が離せない。
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