【マイルCS／データ攻略】“消す理由なし”の人気盲点「舐められすぎ」も世界の名手×配当妙味で印推奨

今週は京都競馬場でマイルCS（芝1600m）が行われる。今年は天候がもたらす馬場コンディションの変化にも注視したいところだ。

ここでは、2011年以降の京都で開催された10年データからチャリンとウインマーベルにフォーカスしたデータを取り上げる。

◆【マイルチャンピオンシップ2024予想／データ攻略】歴代王者2頭の「買い or 消し」　ベストパートナーを迎えた“必勝態勢”で戴冠へ

1 外国馬チャリンに【1.1.1.1】のプラスデータ
2 ■実績馬ウインマーベルに【0.0.0.4】
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外国馬チャリンに【1.1.1.1】のプラスデータ

4歳を迎えた今シーズンに突如として覚醒。次々と欧州マイルGIを奪取し本レースに臨むのがチャリンだ。近年の外国馬という括りでもズバ抜けた実績を持つ馬。日本の高速馬場との兼ね合いで半信半疑の評価にあるなか、今回追い風となるデータとは？

・R.ムーア騎乗の前走1着馬【1.1.1.1】

該当馬4頭中3頭が馬券内を確保。このなかに1番人気馬はおらず、4番人気1着モーリスや7番人気3着ネオリアリズムなど配当妙味も十分だ。世界の名手×前走勝ち馬は“消す理由がない”組み合わせと断言できる。

チャリンについて補足すると、ロンジンワールドベストレースホースランキングのレーティング“122”は来週ジャパンCに参戦をはたすオーギュストロダン、今年の安田記念勝ち馬ロマンチックウォリアーと同じ。諸事情によりJRAでの騎乗が認められないS.デソウサの代役として、これ以上ない鞍上を得たここで国内制圧をはたすシーンを警戒したい。

■実績馬ウインマーベルに【0.0.0.4】

その一方で、重賞4勝の実績馬ウインマーベルには向かい風となるデータが出現。戦績を見るより1200～1400mの馬であることは明らかだが、初のマイルがばっちりハマる可能性も捨てきれない。取捨に悩むところだが、データの判断はシビアだ。

・前走芝1200mかつマイルGI連対歴なし【0.0.0.4】

このなかにはスプリンターズS連覇のレッドファルクスも該当。餅は餅屋とでも言うべきか、純然たるスプリンターにとってマイルGIでの好走がいかに難しいかを示すデータだ。

今回は評価を落とすというジャッジに至ったが、この後を考えると阪神芝1400ｍの阪神カップが適鞍中の適鞍。陣営としてはそこに向けて間隔があきすぎないように本レースを使う意図もあるのかもしれない。その先をことを意識しつつ、ここは“消し”とする。

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著者プロフィール

田原基成（たはらもとなり）●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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