京都競馬場で行われる第41回マイルチャンピオンシップ(17日/GI、芝1600m)のデータを紹介する。
連覇を狙うナミュール、府中牝馬Sから電撃参戦のブレイディヴェーグに加え、英国からマイルGI3勝のチャリンなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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目次
■富士S組は結果が直結
秋のマイル王決定戦となる当レース。最多勝利は東京芝1600mの富士Sで4勝、次いで東京芝1800mの毎日王冠と中山芝1200mのスプリンターズSが2勝ずつと、ここまでが複数勝利。京都で開催される本レースだが、好走馬を輩出している前走ローテのほとんどが関東で行われたレースということが特徴的だ。
・富士S【4.3.1.42】
・毎日王冠【2.2.3.21】
・スプリンターズS【2.0.0.5】
・天皇賞・秋【1.1.2.6】
・安田記念【1.1.0.4】
・スワンS【0.2.2.29】
・京成杯オータムH【0.1.0.9】
・府中牝馬S【0.0.1.5】
・札幌記念【0.0.1.0】
先述したように、もっとも勝ち馬を輩出している富士S。このレースからは前走1着馬が【2.1.0.3】、勝率33.3%、馬券内率50%と、飛び抜けた成績を示している。
特に、2020年にGIIへと格上げされてからの成績は【2.0.0.1】で昨年と一昨年の勝ち馬がこちらから出ており、最近は結果が直結している。富士S勝ち馬のジュンブロッサムは本番となるここでも問答無用で「買い」として良いだろう。
ただし、富士Sの2着馬は【0.1.0.6】。好走したのは2016年イスラボニータのみ、3着馬に関しては好走ゼロと、鬼門とも言える成績。
5着以下からも好走馬は出ているものの、これはGIII時代の「富士Sの結果が直結しなかった時代」のもの。2018年のペルシアンナイトを最後に、そこからの好走馬は出ていない。
前走富士S組については、近年では勝ち馬以外はあまり信用できないという傾向だ。
次いで好走馬の多い毎日王冠組は、前走馬券内だった馬が【2.2.0.8】と連対馬のすべてを占めているが、とりわけ前走3着馬が【1.1.0.1】で馬券内率66.6%と、傾向的にはこの組で1番の「買い」となる。今年3着だったエルトンバローズは、昨年のマイルCSでも4着ながら0秒2差の惜しい競馬をしており、人気落ちを狙える今回は妙味十分。
同じく2勝を挙げているスプリンターズS組は2016年ミッキーアイルと2020年グランアレグリアのもの。前者は前走2着からここで優勝、後者は連勝と、どちらも前走で連対していた。距離適性によるレース選択の細分化が進んだ近年においては、一気の400m延長に対応するにはよほどの力が必要とされるのだろう。
■人気の牝馬2騎は期待大
そのほか、注目のブレイディヴェーグがいる前走府中牝馬S組は【0.0.1.5】で2022年のソダシが3着している。
好走率は高くないが、府中牝馬Sを好走した馬はほとんどがエリザベス女王杯を目標としていることもあり、前走1着からの出走はなく、馬券内からの出走も先に挙げたソダシ含め2頭のみ。
1年ぶりのレースで強さを見せつけた同馬、ひと叩きしたここでも警戒は欠かせないだろう。
連覇を狙うナミュールは安田記念からの参戦。こちらは【1.1.0.4】で好走したのは2015年前走1着から連勝したモーリスと、2020年に前走3着から2着に入ったインディチャンプ。前者はこの路線の絶対王者、後者も前年のチャンピオンと、どちらも既に実績馬として君臨していた。
先ほども書いたようにナミュールは昨年のチャンピオン、安田記念も2着しており、今年も好走の期待大と言える。
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