ヤンキースは今オフにフリーエージェント(FA)となったフアン・ソト外野手の再獲得に動いていたが、メッツとの争奪戦に敗れた。同じニューヨークを本拠地とするライバル球団に引き抜かれたヤンキースの次なる動きについて、米スポーツ専門局が報じている。
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■21歳のドミンゲスが中堅抜擢か
2024年シーズンに157試合に出場し、打率.288、41本塁打、109打点を記録したソト。アーロン・ジャッジ外野手とともに強力タッグを組んだソトの流出はヤンキースにとって痛手となる。
米スポーツ専門局『ESPN』は「フアン・ソトを失った後の人生」と題した記事を掲載。ヤンキースが次に打つべき一手について考察している。
記事内では中堅を担ってきたジャッジが来季はソトの守っていた右翼に移ると予想。21歳の新星であるジェイソン・ドミンゲス外野手が中堅として起用される見込みで、左翼手の獲得が求められるとされる。
候補として挙がるのがオリオールズ、ドジャースからそれぞれFAとなったアンソニー・サンタンダー外野手とテオスカー・ヘルナンデス外野手。サンタンダーは44本塁打、T・ヘルナンデスは33本塁打をそれぞれ2024年シーズンに放っており、ソトがメッツと合意報道が出た現在は次なる注目選手となっている。
■「左翼手は3つの中で最も難しい」
一方で、記事内では「ヤンキースでは、ヤンキースタジアムの左翼手としてうまくこなせる選手が求められる」としており、「左翼手は3つの外野ポジションの中で最も難しい。サンタンダーもT・ヘルナンデスも優れた外野手とはみなされていない」と守備面での不安を指摘している。
そのなかで浮上したのがカブスのコディ・ベリンジャー外野手。トレード候補に挙がる2019年のMVP選手について、「外野も一塁も守れる左打者、コディ・ベリンジャーの交渉を続けるかもしれない」と言及。ヤンキースは内野手の補強にも動いていると見られ、ユーティリティー選手である29歳は選択肢になり得ると見られる。
2024年シーズンのヤンキースをけん引したソトの争奪戦に敗れたヤンキース。はたして、穴埋めとなる外野手の獲得に動くのか。
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