今週は中山競馬場で中山金杯(芝2000m)が行われる。18頭のフルゲートにハンデ戦、新年早々波乱の予感が漂う一戦だ。
ここでは、過去10年データからパラレルヴィジョンとエアファンディタにフォーカスしたデータを取り上げる。
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目次
パラレルヴィジョンに“8年連続馬券内”データ
早くから素質馬として注目を集めつつ、本格的に重賞戦線に名を連ねたのは昨年春以降。パラレルヴィジョンが捲土重来を期して本レースに臨む。惨敗続きの近走から人気ガタ落ちが予想される今回。それでも以下データを見れば印象が一変するはずだ。
・馬番4番以内→8年連続馬券内
昨年の勝ち馬リカンカブール、7番人気2着馬クリノプレミアムなど人気盲点の好走多数。中山金杯×内枠は穴馬発掘には欠かせないファクターとなっているのだ。
パラレルヴィジョンについて補足すると、中山芝は【3.0.1.0】と大崩れなし。近走は古馬になってから良績が乏しかった左回りで参考外と捉えられる。ダービー卿CT時のように内めの枠を引き当てた今回、一変をはたす可能性は十分だ。
■エアファンディタに【0.0.0.28】の鬼門データ
その一方で、マイナスデータに立ち向かうのがエアファンディタ。前走チャレンジCは3着と復活ののろしを上げた古豪。本レースと好相性のローテーションでもあり取捨に迷うところだが、データの決断はシビアだ。
・前走4角13番手以下【0.0.0.28】
これだけの頭数が出走しながら、馬券内ゼロと悲惨な成績。近年の中山金杯において前走4角13番手以下の該当馬は目も当てられない成績となってしまっているのだ。
鬼門データに加えて今回は、良績に乏しい中山競馬場。器用さが求められる舞台への不安要素を踏まえると、ここは“消し”のジャッジが妥当との判断だ。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。