JRAは4日、第74回中山金杯(GIII、芝2000m)の枠順を発表した。
天皇賞・秋3着のホウオウビスケッツは8枠18番、同コースの紫苑Sでレコード勝利したクリスマスパレードは7枠15番、エリザベス女王杯4着のシンリョクカは8枠17番から発走する。
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■コース替わりで内枠優勢
過去10年、最多勝利を挙げるのは4枠で【3.2.0.15】、続くのは2枠【2.3.1.12】と、この2つの枠が連対馬の半数を占める。3枠も2勝を挙げ【2.0.2.15】、2枠の複勝率33.3%にトップタイで並ぶのが1枠【1.2.3.12】。ほか1勝が5枠【1.1.0.18】、6枠【1.0.2.16】。1~4枠は合わせて【8.7.6.54】と、好走馬30頭中21頭を占めている。例年、Cコース替わり初日だが、今年は1週目だけBコースが使用される。昨年末28日は、4コーナーの内側はかなり傷んでいたものの、避けるほどではなかった。そこから傷みがカバーされるので、やはりコース替わりによって例年通り内枠優勢と想定していいだろう。
また、馬番9番までは【9.8.6.66】と連対馬20頭中17頭を占める。このうち、逃げ馬は【0.1.2.4】と、さすがに2000m重賞で逃げ切り勝ちまでは厳しいものの、複勝率42.9%。先行馬は【5.4.0.12】勝率23.8%、複勝率42.9%で、脚質とマッチした枠で恩恵をもろに受ける。とはいえ、中団の差し馬でも【4.3.4.27】と好走率は下がるものの、実数では劣っていないように、枠の影響が大きいレースとなる。差し脚に期待できそうなマイネルモーントや、持久力があるショウナンアデイブもスタートが決まれば、好走のチャンスは十分。
一方、8枠は【0.2.2.23】と人気薄での好走があるものの、7枠は【0.0.0.20】とまったく振るわない。8枠は先行するかマクった馬の好走が目立ち、その成績は【0.1.2.3】複勝率50.0%、複勝回収値215をマーク。8枠勢が思い切った騎乗をしやすい分、外から被されてしまう7枠は好ポジションを取りにくくなっていることが考えられる。
ホウオウビスケッツは【0.1.0.9】の大外枠。トップハンデの斤量を背負いながら前を取り切れるかがポイントになる。また、その出方によっては8枠のシンリョクカやボーンディスウェイ、さらに7枠のクリスマスパレード、リカンカブールといった先行勢にも影響が出てきそうだ。この並びからしても有力一角のクリスマスパレード、昨年覇者のリカンカブールは7枠の【0.0.0.20】という壊滅データ通りになる可能性が高まったか。
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