今週は中山競馬場で中山金杯(芝2000m)が行われる。年明けを飾る名物レースにふさわしい好メンバーが揃った。
ここでは、過去10年データからクリスマスパレードとホウオウビスケッツにフォーカスしたデータを取り上げる。
◆【中山金杯2025予想/データ攻略】“8年連続馬券内”該当の想定8人気以下 「驚きの一変」はたす可能性秘めた伏兵は
目次
■クリスマスパレードに「3.0.0.0」の鉄板級データ
キャリアを通じて芝での掲示板外はなし。抜群の安定感を持って牡馬相手の重賞に参戦をはたすのがクリスマスパレードだ。前走秋華賞は差し追込決着を4角2番手から5着と健闘。対古馬相手と未知数の部分もあるなか、データが下した結論は?
・中山芝の成績【3.0.0.0】
3戦3勝とパーフェクトな成績。その内訳も冬の新馬戦、紅一点で臨んだ水仙賞、レコード勝ちの紫苑Sと申し分ない内容だ。特に冬の中山芝2000m勝利実績がある点は大きなアドバンテージと言えるだろう。
クリスマスパレードの父はキタサンブラック。記憶に新しい昨年のホープフルS、制したのはキタサンブラック産駒のクロワデュノールだった。血統背景に加えてこれまでと同じ斤量55キロで走れるのもプラス材料。レース後には中山芝成績が【4.0.0.0】に書き換わっている可能性は十分だ。
■ホウオウビスケッツに【0.2.2.23】の未勝利データ
同じ前走GI組でも、ホウオウビスケッツにはデータ面のマイナスあり。前走天皇賞・秋はドウデュース、タスティエーラのダービー馬2頭に次ぐ3着。今年は古馬GI戦線での飛躍が期待される1頭だが、以下のデータが重くのしかかる。
・8枠の成績【0.2.2.23】
4度の馬券内実績をみればさほど評価を下げる理由も見当たらないように映るが、4頭中3頭が馬番15~16番。今年のホウオウビスケッツのように馬番18番を引き当てたわけではなく“ギリギリセーフ”の馬番だったとの見方ができる。
有馬記念の出走が叶わず、斤量59.5キロを背負って参戦をはたすホウオウビスケッツ。臨戦過程の狂いと酷量に加えて、枠順まで向かい風となってしまう今回、連対圏突入は至難の業と言えそうだ。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。