卓球の「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」が21日から26日にかけて東京体育館で行われる。日本一をかけた戦いには注目が集まる。
なかでも実力者が各ブロックに揃うのが女子シングルスの争い。“最激戦区”とも呼べるトーナメントを誰が勝ち抜くかは優勝争いを占ううえでもカギを握る。
◆16歳・張本美和が狙う平野美宇の最年少V記録更新 次世代エースが早田ひなに挑戦、兄・智和とのアベック優勝にも期待【全日本選手権2025】
■赤江は昨年平野を下しベスト4へ
パリ五輪選考の最終戦となった昨年に激しい争いを繰り広げたのが平野美宇(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)のふたり。黄金世代の中心を担ってきた両者の戦いはベスト8まで勝ち進んだ平野が伊藤を上回り、初のシングルス五輪出場へつなげた。
今回の全日本のトーナメントを見ると、平野が第6ブロックに入り23日から始まる4回戦で初戦を迎える。同じブロックには昨年11月の「WTTファイナルズ福岡」でダブルス優勝を果たした橋本帆乃香(ミキハウス)という国内屈指のカットマンがおり平野にとっては対戦が実現すればひとつの関門となる。
過去全日本のシングルスで3度優勝の実績を誇る伊藤は第5ブロックでの戦い。昨年、一昨年ともにベスト16で敗退と国内の戦いで苦戦を強いられている伊藤だが、五輪2大会連続メダリストの意地を見せたい。同じブロックには昨年平野を準々決勝で下し、ベスト4に進出した赤江夏星(日本生命)が第3シードとしているなか、伊藤が突破できるかは注目。
平野と伊藤はそれぞれのブロックを勝ち進めば、25日の準々決勝で対戦する。全日本の舞台で対戦となれば、大会屈指の好カードとなる。はたして実力者がひしめく激戦区を勝ち進み、優勝争いに参戦できるのか。
◆“レジェンド”に続いた伊藤美誠&早田ひなが3度制覇 黄金世代がけん引する女子単の勢力図、張本美和らが台頭か【全日本選手権2025】
◆3連覇狙う早田ひなに16歳・張本美和が最年少記録更新で対抗? “新星”大藤沙月や平野美宇も健在で女子上位争いは混戦【全日本選手権2025】
◆早田ひなが5位、張本美和が6位、大藤沙月が7位 21日から開幕の全日本選手権優勝争いにも注目|卓球女子世界ランキング(2025年第4週)