マリナーズは21日(日本時間22日)、米野球殿堂入りを果たしたイチロー氏の背番号「51」を永久欠番にすると発表。8月9日(同10日)に、式典を開催すると伝えた。
同日、球団の公式会見に出席したイチロー氏は「まず、この日を迎えるということが……2001年、僕が初めてMLBに挑戦した年に地球上の誰も想像はできなかったと思う」と切り出すと、万感の表情で自身のキャリアを振り返った。
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■「18年の開幕戦は僕のトップ5に」
イチロー氏は会見の冒頭で、「日本で7年連続で首位打者をとってのタイミングだったので、アベレージヒッターにとっては僕が指標となる、基準にされるという認識がありました。日本人野手の評価は僕の1年目で決まるという思いを背負ってプレーした記憶があります」と、デビュー当時を振り返った。
長年在籍したシアトルへの思いを問われると、「2012年の途中まで、01年からプレーしてトレードでニューヨークに行ったんですけども、その後マイアミに行って、18年にシアトルに戻ってきて、その時に迎え入れてくれたあの温かい気持ち……。今回色々振り返ってみたんですけど、18年の開幕戦は僕のトップ5に入るくらいのハイライトでした。ファンの方々、球団に対してもですね、出て行った選手をまた戻してくれた。その思いがとても嬉しかった」と感謝を述べ、笑顔を見せた。
イチロー氏は、マリナーズ入団1年目に首位打者と盗塁王に輝き、ア・リーグ最優秀選手と新人王を同時受賞。04年にはメジャー新記録のシーズン262安打を放ち、不滅の大記録を打ち立てた。デビュー年から10年連続200安打以上、ゴールドグラブ賞も獲得。通算3089安打を積み上げ、資格1年目での米殿堂入り。満票にはわずかに1票足りなかったが、投票者99.7%の得票を集めて日本選手初の偉業を成し遂げた。
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