2025年の米野球殿堂入りの発表が21日(日本時間22日)に迫っている。マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏は、資格1年目での選出が確実視されており、マリアーノ・リベラ氏に次ぐ史上2人目の満票受賞にも期待が高まっている。
注目の発表を前に、米メディアでは受賞候補者たちの華々しい現役時代を特集。元同僚らのインタビューが話題を集めている。
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■「年間35本塁打を打てた」
米専門放送局『MLBネットワーク』では連日、イチロー氏のかつての同僚たちを取材。2001年から右中間でコンビを組んだマイク・キャメロン氏は、「イチローと一緒にプレーするのは、まるで野球界のマイケル・ジャクソンと一緒にいるようなものだった。あるいは、マイケル・ジョーダンとも言えるかな。彼は日本野球を代表した存在で、たったひとりで国を背負ってプレーしているみたいだったよ。彼は本当にプロフェッショナルだった。野球に対する取り組みや準備は、他の誰とも違っていたね。そして、彼がフィールドで何を成し遂げるかを見るのは、常に驚きと喜びがあった」と、イチロー氏との思い出を振り返った。
また、2004年から08年までマリナーズの中軸を担った(1996年から2000年、2013年も在籍)ラウル・イバニェス氏は、「イチローは、もし望めば年間35本塁打も打てたはず。それほどのパワーがあった。彼は4年間、同じ時刻に球場に到着していた時期があった。そのおかげで、どんな時間でも彼がどこにいるかわかったよ。毎日打撃練習をして、外野でボールを追いかけていた」と、日々の姿勢を称賛。強い感銘を受けたと話している。
日本選手としても初の偉業、イチロー氏の米野球殿堂入りは21日(同22日)に発表される。数々の伝説が掘り起こされる、記念すべき一日となりそうだ。
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