卓球の「ITTF混合団体ワールドカップ(W杯)2025」は、7日に決勝が中国・成都で行われ、日本は王者・中国との一戦に臨み、ゲームカウント1-8で敗戦。宿敵に屈し、銀メダルとなった。
日本は初優勝を懸けた大一番で、松島輝空(木下グループ)・大藤沙月(ミキハウス)ペアが混合ダブルスに抜擢されたが、世界王者ペア・王楚欽/孫穎莎を崩せず、ストレートで敗戦。続く張本美和(木下グループ)も、世界ランキング2位の王曼昱の手堅いプレーに苦しみ、同じくストレートで敗れた。
男子エースの張本智和(トヨタ自動車)は、世界2位の林詩棟との対戦で第1ゲームを奪うなど意地を見せたが、徹底したミドル攻めに苦しみ、1-2で敗戦。反撃の流れをつかむには至らなかった。
それでも、2028年ロサンゼルス五輪で正式種目として採用されたこの大会で、日本は多彩なタレントが躍動し、過去最高成績となる銀メダルを獲得。世界の頂点にあと一歩と迫る結果を残した。
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目次
ライブ速報・試合結果(日本が強さを見せられ銀メダル)
日本 1-8 中国
収穫・キープレーヤー
張本智和
大一番となった中国戦でシングルスにエースとして起用された張本智和は、過去に5勝1敗と好相性を誇る林詩棟を相手に、序盤からラリー勝負を制して第1ゲームを11-6で奪取し、一矢を報いた。しかし、第2ゲーム以降は、林のフォアミドルを突く厳しい攻めに押し込まれる場面が増え、2ゲームを連取されて逆転負け。“最後の砦”として奮闘を見せたものの、悔しい敗戦となった。
第1試合(混合ダブルス)
松島輝空/大藤沙月 0 – 3 王楚欽/孫穎莎
(4-11、4-11、6-11)
第1ゲーム
序盤は王楚欽、孫穎莎ともに強烈なバックハンドを見せるなど、中国ペアが主導権を握る展開に。松島と大藤もラリー戦で鋭い動きを見せたが、手堅い守備を崩し切るには至らなかった。中国にゲームポイントを握られると、最後は大藤のボールがオーバーとなり、4-11で第1ゲームを落とした。
第2ゲーム
立ち上がりに4連続ポイントを許し、再び中国ペアが主導権を握る展開に。1-4からは、大藤が粘って拾ったボールを松島がフォアで決めるなど、随所に好プレーも見られた。しかし、王楚欽と孫穎莎の豊富な運動量が光り、松島のチキータを狙われる場面もあり、日本ペアの持ち味は封じられた。最後は孫穎莎のフォアが決まり、再び4-11でゲームを落とした。
第3ゲーム
大藤がサービスから連続ポイントを奪うなど、序盤は日本ペアが3-1とリード。しかし、レシーブでの失点から3-3と追いつかれ、ラリーを制されて逆転を許すと、日本ペアはタイムアウトを要求。直後に松島がフォアでポイントを奪い、大藤もラリーで得点を重ねて6-5と再び逆転。今度は中国ペアがタイムアウトを取った。その後はラリー勝負で連続失点を喫し、終盤に一気に点差を広げられる展開に。ゲームポイントを握られた場面で、松島のボールが外れ、6-11でゲームを落とした。日本はストレートで敗れた。
第2試合(女子シングルス)
張本美和 0 – 3 王曼昱
(6-11、7-11、6-11)
第1ゲーム
序盤、張本のサービスを2本返すなど、王曼昱がわずかにリードを奪う展開に。張本はバックハンドで好ポイントを重ねるが、王曼昱もフリックやミドル攻めといった隙のないプレーで着実に得点を重ねる。先にゲームポイントを握られた張本は、終盤に連続ポイントでプレッシャーをかけたものの、最後は自らのミスで6-11とし、このゲームを落とした。
第2ゲーム
序盤から互いに点を取り合い、2-3の場面ではフォアの打ち合いを制するなど、張本も自分の形でポイントを重ねた。しかし、王曼昱の精度の高いプレーに押され、強烈なチキータレシーブを浴びるなどして、中盤に連続失点を喫しリードを広げられる。終盤には巧みなツッツキで2点差まで詰め寄った張本だったが、最後は相手のサービスに対するレシーブがネットにかかり、7-11でこのゲームを落とした。
第3ゲーム
張本はYGサービスを織り交ぜるなど、変化をつけて王曼昱を揺さぶりにかかる。しかし、王曼昱にミドルを厳しく突かれ、1-4とリードを許してタイムアウトを要求。巻き込みサーブで状況の打開を図った張本は、フリックを左右に打ち分けて連続ポイントを奪い、5-6と追い上げると、今度は王曼昱がタイムアウトを取る。直後のポイントを相手に許すと、張本は強烈なバックやラリーで再び押され、ゲームポイントを握られる。最後はフォアハンドがネットにかかり、6-11でゲームを落とした。日本はこれで2戦連続のストレート負けとなった。
第3試合(男子シングルス)
張本智和 1 – 2 林詩棟
(11-6、5-11、6-11)
第1ゲーム
開始直後、バックでのラリーを制するなど、張本が安定したプレーを見せて5連続ポイントを奪い、序盤の流れを掌握。5-1からはフォアでのストレートを沈めるなど、ラリー戦でも優位に立ち、さらに点差を広げていく。終盤にはYGサービスを狙われて連続失点を許し、9-6でタイムアウトを要求。直後の1本をしっかりと取り切った張本は、そのまま流れを保ち、11-6で第1ゲームを先取した。
第2ゲーム
序盤、林詩棟がフォアで張本のミドルを突くなど、攻めの姿勢を見せてリードを奪う。しかし、張本も2-4からの長いラリーを制し、反撃の糸口をつかむと、林詩棟がたまらずタイムアウトを要求。張本のフォアミドルを徹底的に狙った林詩棟が、中盤以降リードを広げてゲームポイントを握る。最後は張本のボールがオーバーとなり、5-11でこのゲームを落とした。日本は1-7と大きくビハインドを背負い、あとがなくなった。
第3ゲーム
序盤の流れを掴んだのは林詩棟で、ラリー勝負でフォアを突かれるなど張本は後手に回る。3-5からの見ごたえあるラリーも林詩棟にポイントを許すと、4-7からもミドルを鋭く突かれ、点差を詰められない。そのままチャンピオンシップポイントを握られると、最後は張本のボールがネットにかかり、6-11で敗戦。日本はゲームカウントで敗れ、銀メダルとなった。
相手国の注目選手
王楚欽・孫穎莎
男女それぞれの世界ランキング1位に君臨する最強ペア。世界卓球では混合ダブルスで3連覇を果たし、2024年パリ五輪でも金メダルを獲得している。王楚欽はチキータからの鋭いショットや、回り込みによるフォアハンドなど攻撃的なスタイルが持ち味。一方、女子の絶対女王・孫穎莎は、フィジカルの強さを活かした両ハンドの攻撃に加え、高い守備力と安定したメンタルも兼ね備える。決勝の鍵を握る混合ダブルスでの起用が濃厚で、日本ペアの布陣にも注目が集まっている。

王楚欽、孫穎莎(C)ITTF
最新の“SNSでの反応”まとめ
出場選手
日本
男子
張本 智和(トヨタ自動車)
松島 輝空(木下グループ)
戸上 隼輔(井村屋グループ)
篠塚 大登(愛工大)
女子
張本 美和(木下グループ)
伊藤 美誠(スターツ)
早田 ひな(日本生命)
大藤 沙月(ミキハウス)
テレビ放送・ライブ配信予定
テレビ放送予定
テレビ東京(外部サイトへ)
18:30~予定
ライブ配信予定
U-NEXT(外部サイトへ)
20:00ごろ~予定
試合方式
各チームは男女各4選手、合計8選手で構成される。※最低人数は男女各3選手ずつ。
行われる試合は以下の順で実施。第4、5試合の試合順は、最初の試合が終了次第、ランクが下のチームキャプテンが決めることができる。
1.混合ダブルス
2.女子シングルス(混合ダブルスに出場しない選手)
3.男子シングルス(混合ダブルスに出場しない選手)
4.女子ダブルス もしくは 男子ダブルス
5.男子ダブルス もしくは 女子ダブルス
大会システム
ステージ1(11/30‐12/2)
4チームずつ4つのグループに分かれ、総当たり戦で実施。各組の上位2チーム(合計8チーム)が第2ステージへ進出。
ステージ2(12/3‐12/6)
ステージ2では、勝ち上がった全8チームによる総当たり戦で実施。上位4チームが準決勝へ進出する。
※ステージ1で対戦したチームとは、ステージ2では対戦しない。
ファイナルステージ(12/7)
ノックアウト方式で実施。準決勝と決勝、3位決定戦を行う。
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