【日経新春杯/危険な人気馬】苦戦の超大型馬×「0.0.0.17」が示す適性外の血筋に該当 「頭で狙うほどの妙味ナシ」

【日経新春杯/危険な人気馬】苦戦の超大型馬×「0.0.0.17」が示す適性外の血筋に該当 「頭で狙うほどの妙味ナシ」

今週は伝統の古馬長距離ハンデ重賞、第75回日経新春杯(GII、芝2400m)が京都競馬場で行われる。

今年は、菊花賞4着ゲルチュタール、セントライト記念2着ヤマニンブークリエ、菊花賞7着コーチェラバレーといった若き明け4歳勢に対し、チャレンジC覇者オールナット、重賞2勝サトノグランツ、エリザベス女王杯3着ライラックや、マイネルクリソーラといった重賞戦線で強敵にもまれてきたメンバーが激突。春の長距離GIを占う上で重要な一戦だ。

そんな中、上がり馬シャイニングソードが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■勝ち切れないデータずらり

3歳3月と遅咲きデビューのシャイニングソード。勝ち星は芝2200~2400mに集中する長距離特化型で、一歩ずつ階段を駆け上がってきた。3勝クラスを突破するまでは4戦を要したが、これまでに9戦4勝2着3回3着2回と、馬券圏内を外したことがない堅実派。5歳を迎えて初のオープン、重賞チャレンジながら未知の魅力がたっぷり溢れている。

過去10年、前走3勝クラスの馬は【3.3.3.10】とハンデ戦ということもあり、斤量が軽くなる影響か、意外と馬券に絡んでくる。しかし、前走3勝クラスを勝った馬は1勝のみで、勝った勢いのまま連勝というよりは、善戦に留まる傾向が強い。

血統面からは、京都開催だった直近10年において、父ノーザンダンサー系は【0.0.0.17】と大不振。近代の日経新春杯との相性は良くない。加えて、フランケル産駒はソウルスターリングが2017年オークスを制しているが、距離適性は短中距離志向。芝2000m以上の重賞は【1.1.2.17】で、基本的には狙いにくい。

また520キロ以上の馬は過去10年で【0.2.0.13】と、超大型馬が苦戦傾向。前走馬体重520キロ以上でも【0.2.0.11】、複回収値28にとどまっている。シャイニングソードは前々走526キロ、前走522キロと大柄な馬体で、過去の傾向から勝ち切れない可能性は高い。

今年の日経新春杯は強固な重賞馬がおらず、主役不在の混戦模様。堅実な上がり馬シャイニングソードに白羽の矢が立ち、注目を集める可能性は高い。しかし、堅実とはいえ、3勝クラスで足踏みをした馬が重賞初挑戦でいきなり勝てるほど甘くはないだろう。血統面や馬体重の不安材料など、勝ち切れる可能性は低く、妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

izukawaya