今週は、春の中長距離戦線を占う伝統の一戦、第119回京都記念(GII、芝2200m)が京都競馬場で行われる。
今年は、昨年の天皇賞(春)覇者・ヘデントールをはじめ、菊花賞2着エリキング、中日新聞杯を制したシェイクユアハート、レース連覇を狙うヨーホーレイク、エ女王杯3着ホールネス、ジューンテイク、エヒトといった重賞ウイナーに上がり馬エコロディノスなど好メンバーが揃い、激しい戦いが期待できる。
そんな中、唯一のGI馬ヘデントールが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。
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目次
■長期休養明けに高いハードル
3歳時に菊花賞で2着に入り、昨年はダイヤモンドS、天皇賞(春)と連勝。一気にGI制覇まで上り詰め、ステイヤーとしての資質を開花させたヘデントール。しかしその後、剥離骨折のため戦線離脱を余儀なくされ、今回は約9カ月ぶりの復帰戦。実績面はメンバーズ随一の存在だが、果たして額面通りの結果となるだろうか。
京都記念は年明け初戦ということもあって、ある程度の休養明けでも好走できる一戦であるが、半年以上の休養明けになると、過去40年まで遡っても【0.0.2.23】と連対例はなく、厳しい戦いを強いられている。前年の天皇賞(春)の直行では、2015年キズナが3着に来ているが、ダービー馬でも久々の一戦で勝ち切ることができなかった。
ヘデントールも一週前追い切りでは、まだ動き切れていない印象があり良化途上。代替開催となり、今週のトレセンでの調教にも何かしら影響がありそうで、状態面の見極めも必要となりそうだ。
■前走GI勝ち馬は勝てない呪縛
過去10年で前走GI(海外GI含む)組は【7.4.5.22】の成績で主要ステップとなっているが、そのうち、10着以下だった馬が【4.0.2.12】で巻き返しているように、GI敗戦組がGIIで一変を見せる傾向にある。
一方、前走国内GIの1着馬に限ると、出走数は少ないが、過去40年まで遡っても【0.1.1.3】の成績で勝てていない。2017年サトノクラウンが前走香港ヴァーズ勝ちから連勝を決めているが、国内GI勝ち馬は京都記念では人気を集めながら、叩き台として使って敗れる傾向にあり、疑ってかかるほうが良さそうだ。
また今回はルメール騎手に乗り替わり。トップジョッキーだが、これまで京都記念では【0.1.0.4】と勝てていない一戦だ。加えて、昨年の有馬記念では登録騒動でひと悶着のあったヘデントール。オカルト的ではあるが、あまり歓迎できない出来事だった。ここは、先を見据えた一戦にも感じられ、取りこぼす危険性がはらんでいる。
ゆえに、人気ほどの信頼感はなく、妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。
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◆著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。












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