【MLB】大谷翔平、打たせて取る頭脳派ピッチングにシフト 故障による球速低下を否定

エンゼルス・大谷翔平(C)Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平投手が20日(日本時間21日)、クリーブランド・インディアンス戦に「2番・投手」で先発。4回2/3を投げて5安打2失点、5三振で勝敗は付かなかった。防御率は2.37。降板後は右翼守備に就き、6回限りでベンチに退いた。

打者としては3打数1安打で、6回にセーフティーバンドを決めた。打率は.272。14本塁打は依然として両リーグトップを走っている。チームは2-3で敗れ、悔しい連日の1点差負けとなった。

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■異変を察知したファンから心配の声

初回のマウンドに立った大谷は、1、2番を連続三振。続く3、4番の連打で1点を奪われたが、まずまずの滑り出しに見えた。その後、2回から4回まで無失点で切り抜けたものの、何かおかしい。直球が一向に走らないのだ。

3回までの直球の平均球速は90.5マイル(約146キロ)にとどまり、過去5度の登板で記録したシーズン平均球速96.6マイル(約155キロ)から約10キロのダウンとなってしまった。結局、この日の最速は95.3マイル(約153キロ)で、前述したシーズン平均を下回ってしまった。

米メディアもこの異変を察知し、「何が起こっているんだ」と戸惑うツイートが続出。ファンたちは「まさか故障か」と、SNSでは心配する声であふれた。

ただ、試合後の会見に臨んだ大谷はケガによる球速低下を否定し、「単純に体が動かなかったという感じ」と説明した。ブルペンでの投球練習から直球が走らなかったと言い、「それでも無理矢理(スピードを)出しにいく方法もあれば、今日みたいに打たせて取る方にシフトするというパターンもあるので、今日は後者の方だった」とコメント。剛速球を封印し、打たせて取るピッチングを意識したためのスピードダウンだったと明かした。

マドン監督も「ただ調子が出ない日だったということ。どうしてかはハッキリ分からないが、何も問題ない」と、大谷同様に故障説を退けた。

■ダルビッシュも手術後の不安定さに理解

現時点での故障はなさそうだが、トミー・ジョン手術を受けた後から、体の重さや直球がいかないと感じる日はあったようで、「一進一退というか、段階を追って80マイルから90マイルに上がる時もそうですし、90マイルから95マイルに上がる時もそうですし、投げる強度が高くなれば、張りが出てきたり、そういうことはある。去年はそんなに試合で投げているわけではないし、これからそういう張りが出てくるかもしれないので、その時には臨機応変に対応したい」と話した。

大谷の球速低下に関して、サンディエゴ・パドレスダルビッシュ有投手は自身のツイッターで「自分はトミー・ジョンのあと数年間、こういうことが良くありました」と、自身も2015年にトミー・ジョン手術を受けた後には球速が思うように出ないことがあったことを明かし、2018年に同じく手術を受けた大谷の状態に理解を示し、慮っていた。

手術後のコンディションが必ずしも万全というわけではないようだが、それでも全米を魅了するパフォーマンスを見せている大谷。もし、完全復活となればどんなプレーを見せてくれるのだろうか。近い将来、さらに進化したモンスターの誕生があるかもしれない。

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文・SPREAD編集部


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