【東京五輪/テニス】錦織圭は母国開催でメダル獲得なるか… ジョコビッチ、マレー、二枚の壁

(c)Getty Images

新型コロナウィルスにより1年延期された東京オリンピックは23日(金)に開幕。テニスは7月24日(土)から8月1日(日)までの開催となり各国の代表選手が東京・有明テニスの森に集結する。

今回のオリンピック・テニス競技には46カ国が参加し、パラリンピック・テニス競技には31カ国が参加。日本からはテニスに21名の選手が選出され、自国大会での熱戦に胸を躍らせている。(※出場情報は7月19日時点)

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■オリンピック 日本男子テニスから5名出場

日本の男子シングルスでは、2016年リオデジャネイロ・オリンピック・銅メダリスト錦織圭が2大会連続のメダルを母国で奪取することができるか、最大の注目だろう。

現在、日本ランク1位の西岡良仁が初めてのオリンピックに、ダニエル太郎杉田祐一は2度目の五輪挑戦となる。母国開催で、日本男子の矜持を見せたい。

また、男子ダブルスには錦織圭/マクラクラン勉、西岡良仁/ダニエル太郎の4名が代表権を獲得。マクラクランはダブルスのスペシャリストとしてツアー通算6勝を誇り、現在ATPダブルスランキングは37位。錦織とは以前ツアーに2回参戦しており、今大会で3回目のペアリングとなる。

また16組の混合ダブルスのエントリーは、7月27日に会場で決定される。

■海外からのオリンピック出場選手

海外からは、ウィンブルドンを優勝しグランドスラム通算20勝に達したノバク・ジョコビッチ(セルビア)が初のオリンピック金メダルを目指す。日本勢に金メダルを期待する上では、最大のライバルと称して間違いない。続いてウィンブルドンを第2シードで登場し4回戦で涙を流したダニール・メドベージェフ(ロシア)は「オリンピックでプレーすることを夢見ていた」と興奮と期待を胸に来日する。

日本のアニメを見て育ったというステファノス・チチパス(ギリシャ)は全仏オープン準優勝以来の好プレーに期待が寄せられる。また、ATPランキングがチチパスの次につけているアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)はシングルス、ダブルス、ミックスと3冠を目指していると公言している。

ロンドン、リオデジャネイロ・オリンピックを2連続制覇し、人工股関節の手術から復帰したアンディー・マレー(イギリス)は、有明の地でオリンピック3連覇の伝説を残せるか、彼の挑戦にも再び注目だ。いずれにせよ、絶対王者として君臨するジョコビッチを倒すことが金メダル獲得への必須条件となる。

日本でも絶大な人気を誇るロジャー・フェデラー(スイス)は、オリンピックへの参加を熱望していたが「膝の問題がぶり返した」と無念の欠場を発表。夏の終わりからツアー復帰できるようリハビリを始めているとのこと。

ジョコビッチ、フェデラーと共にグランドスラム20勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン)や2020年の全米オープン覇者であるドミニク・ティーム(オーストリア)、無観客で開催には参加しないとニック・キリオス(オーストラリア)が様々な理由から欠場する。これが日本勢メダル獲得の後押しとなるか。

果たして錦織圭をはじめとする日本選手は母国開催でメダル獲得はいかに。

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著者プロフィール

久見香奈恵●元プロ・テニス・プレーヤー、日本テニス協会 広報委員
1987年京都府生まれ。10歳の時からテニスを始め、13歳でRSK全国選抜ジュニアテニス大会で全国初優勝を果たし、ワールドジュニア日本代表U14に選出される。園田学園高等学校を卒業後、2005年にプロ入り。国内外のプロツアーでITFシングルス3勝、ダブルス10勝、WTAダブルス1勝のタイトルを持つ。2015年には全日本選手権ダブルスで優勝し国内タイトルを獲得。2017年に現役を引退し、現在はテニス普及活動をはじめ後世への強化指導合宿で活躍中。国内でのプロツアーの大会運営にも力を注ぐ。


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