■若武者のアウトボクシングに期待
さて、勝敗の予想だが、識者の間では中谷のアウトボクシングを支持する声が強い。アコスタの身長は163センチ。7センチの体格差を生かして試合をコントロールするシナリオはイメージしやすい。
しかし、アコスタの左フックには試合の流れを変える威力がある。一発当たれば、中谷の経験不足につけ込んでフィニッシュに持ち込むシーンがあるかもしれない。中谷の顎はそう強くないだろう。ここでは、判定で中谷、KOでアコスタとしておきたい。
なお、この試合はオスカル・バルデス(メキシコ)とロブソン・コンセイソン(ブラジル)のWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチのアンダーカードとして行われる。29戦全勝(23KO)の2階級制覇王者バルデスは超人気者。メキシコに近いツーソンで行われるのはそのためだ。一方のコンセイソンは地元で開催されたリオ・オリンピックの金メダリストで、プロ転向後も無敗を誇る。全米の注目度が極めて高い一戦だ。
これは中谷にとって大きなチャンス。ビッグマッチのアンダーカードでいい試合をすれば、評価・知名度が一気に上昇する。今後、スーパーフライ級への転向も噂される若武者のけれんみのないアウトボクシングに期待したい。
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著者プロフィール
牧野森太郎●フリーライター
ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。










