難病と戦った千葉ロッテ・大隣憲司が引退…不屈の左腕に「もう一花咲かせて欲しかった」の声も

千葉ロッテマリーンズは25日、大隣憲司投手が今季限りで引退すると発表した。

大隣投手は、昨年オフに、プロ入りから11シーズン過ごしたソフトバンクホークスを戦力外で退団。今季はテスト入団したロッテで現役を続けたものの、一軍登板は1試合のみだった。

9月12日に更新したツイッターで、巨人・杉内俊哉の引退表明「ぼくも来年、どうなるかわからないですが精一杯頑張ります!」とコメントしたばかり。わずか2週間後の決断だった。

難病・黄色靭帯骨化症から復活

大隣投手は2006年の大学・社会人ドラフトでソフトバンクに入団。1年目はたび重なるケガもあり思うような活躍をできなかったが、2年目にチーム最多の11勝を挙げた。

キャリアハイとなった2012年には12勝を挙げ、オフに第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表候補になると、翌年の本大会も侍ジャパンの一員として好投した。

さらなる活躍と飛躍が期待されたが、2013年に黄色靭帯骨化症と診断される。過去、発症した選手の多くが失意のうちに引退へ追い込まれた難病だ。

だが、大隣投手は2013年シーズンと2014年シーズンの序盤をリハビリに費やし、2014年7月に一軍復帰を果たす。

先発投手として422日ぶりに挙げた白星は、黄色靭帯骨化症から復帰した投手がマークしたプロ野球史上初の勝利でもあった。

この年の大隣投手は後半戦の勝負所で好投を続け日本一に貢献。最後はチーム全員から胴上げされる見事な復活劇だった。

大隣選手は球団を通じ、「12年間のプロ野球生活、温かいご声援ありがとうございました。順風満帆なプロ野球人生ではありませんでしたが、色々な方々に支えられてここまでやってくることができました」とコメント。

波乱に満ちたプロ野球人生を送った不屈の左腕に、ファンからは引退を惜しむ声が寄せられている。

  • コーチになって来年もロッテで!
  • まだ復活できるって! ピンストライプで勝利飾ってくれよ!
  • もう一花咲かせて欲しかった
  • まだまだやれると思うので引退は残念ですが、これからもマリーンズを見守ってくださいね

同じ病気で苦しむ南昌輝のサポートが望まれる

大隣投手も罹患した黄色靭帯骨化症は、現在も患者が増え続けている。

大隣投手は2014年の復帰後に通算9勝を挙げているが、これは非常に希有な成功例だ。元巨人の越智大祐投手は2012年に発症が確認され、手術を受けるも一軍復帰できないまま2014年に引退している。

2018年はロッテの南昌輝投手が新たに黄色靭帯骨化症と診断され、手術を受けた。

南投手が自分と同じ病気と診断された8月、大隣投手はツイッターを更新して「少しでも力になれたらなと思ってます」とコメントし、復帰に向けサポートしていきたい考えを示していた。

ファンからも「大隣さん今後も南のケアをよろしくお願いします」「大隣は南を支えて欲しいな」など、選手は引退しても何らかの形で南投手を助けてしてほしいと望まれている。

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