■トーセンスーリヤ
【中間調整】函館記念勝ち、新潟記念2着と夏のハンデ重賞で好走を続けて「サマー2000王者」となったが、前走の天皇賞・秋はさすがに相手が強くブービー15着に終わっている。それでも好位で流れに乗る自分の競馬ができたのは収穫だったはずだ。その後は疲れを癒すため放牧。12月22日の交流重賞・兵庫GTでダートに挑戦するプランもあったが除外となり、復帰戦を中山金杯に切り替えた。12月3日に帰厩し、5日に坂路15-15を出したのが初時計。以降、金杯に向け負荷が徐々に強められている。22日に横山和騎手が騎乗し、ウッド単走で終いに目一杯追われると若干の重苦しさを感じさせながらも力強い伸びを見せた。
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【最終追い切り】12月31日に本追い切り。22日の攻めで気持ちがグンと乗ったのか、行きっぷりが改善。それでいて脚もしっかり溜まっており、単走とは思えない気迫を見せて鋭く伸びた。
【見解】3日に味付け程度ではあるがウッド追いを消化しており、脚元や体調は問題ない。キンキンの状態だった天皇賞・秋ほどではなく、まだ若干体に余裕を感じさせいる。目標を切り替える経緯があった点からも、ここは完調とまではいかないか。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。