【中山金杯/前走ローテ】各組1勝ずつで難解データ、最低条件は「前走2000m」も決め手は…

 

【中山金杯/前走ローテ】各組1勝ずつで難解データ、最低条件は「前走2000m」も決め手は…

5日に中山競馬場で行われる第71回・中山金杯(GIII、芝2000m)の過去10年データを紹介する。

目黒記念とチャレンジCで2着に好走し、着実に力を付けてきたヒートオンビート、2021年のスプリングS覇者ヴィクティファルス、重賞2勝を挙げているトーセンスーリヤ、昨年の3着馬で中山巧者のウインイクシードなどが出走予定だ。

ここでは予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

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■開催時期が変更された金鯱賞

最多2勝を挙げている前走ローテは金鯱賞組の2勝だが、今年は該当馬がいない。そもそも、連対している2016年マイネルフロスト(8人気2着)、15年ラブリーデイ(6番人気1着)、14年オーシャンブルー(6番人気1着)をはじめ、好走例は3・4回中京(11・12月)開催時の金鯱賞組。金鯱賞は2017年から1・2回中京(3月)開催に変更されているため、前走ローテのデータとしては参考外となる。

金鯱賞 【2-1-0-6】 勝率22.2%、連対率33.3%、複勝率33.3%
ディセンバーS 【1-3-2-23】 勝率3.4%、連対率13.8%、複勝率20.7%
チャレンジC  【1-1-3-11】 勝率6.3%、連対率12.5%、複勝率31.3%
福島記念 【1-1-1-16】 勝率5.3%、連対率10.5%、複勝率15.8%
マイルチャンピオンS 【1-1-0-0】 勝率50.0%、連対率100.0%、複勝率100.0%
アルゼンチン共和国杯 【1-0-0-2】 勝率33.3%、連対率33.3%、複勝率33.3%
毎日王冠 【1-0-0-1】 勝率50.0%、連対率50.0%、複勝率50.0%
東京ウェルカムP 【1-0-0-0】 勝率100.0%、連対率100.0%、複勝率100.0%
ウェルカムS 【1-0-0-0】 勝率100.0%、連対率100.0%、複勝率100.0%

次位は各ローテが1勝ずつ。毎年異なるローテの馬が勝利しているが、なかでも馬券内に最多6回の好走例があるのはディセンバーS組。今年はサトノクロニクルジェットモーションが該当するが、ともに2桁着順と惨敗している。過去、ディセンバーS組の好走馬は1桁着順の馬だけに、今回は軽視か。

同じく過去1勝でも、複勝率31.3%とディセンバーS組より好成績を残しているのはチャレンジC組。こちらはスカーフェイスヒートオンビートマイネルフラップが出走する。2020年にチャレンジCで12着だったテリトーリアルが11番人気ながら3着に好走したことがあるだけに侮れない。

また、前走の距離別に成績を分けると以下のとおり。

1600m 【1-1-0-8】 勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率20.0%
1800m 【1-4-3-38】 勝率2.2%、連対率10.9%、複勝率17.4%
2000m 【7-5-7-63】 勝率8.5%、連対率14.6%、複勝率23.2%
2500m 【1-0-0-2】 勝率33.3%、連対率33.3%、複勝率33.3%

最も馬券に絡んでいるのは前走2000mの21回となっている。登録馬で該当するのは、トーセンスーリヤヒンドゥタイムズアトミックフォーススカーフェイスヒートオンビートマイネルフラップの6頭該当するが、さらに絞り込んで「前走着順」に着目する。

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■該当馬不在でさらに絞り込む

前走着順では前走1着が【4-2-4-15】と勝利数トップだが、登録馬自体に該当馬が不在。前走2着以下の成績は以下の通り。

1着 【4-2-4-15】 勝率16.0%、連対率24.0%、複勝率40.0%
2着 【1-2-1-8】 勝率8.3%、連対率25.0%、複勝率33.3%
3着 【2-1-1-8】 勝率16.7%、連対率25.0%、複勝率33.3%
4着 【1-1-1-8】 勝率9.1%、連対率18.2%、複勝率27.3%
5着 【0-2-1-6】 勝率0.0%、連対率22.2%、複勝率33.3%
6着以下 【2-2-2-83】 勝率2.2%、連対率4.5%、複勝率6.7%

連対率、複勝率がともにトップの前走2着に注目すると、前走チャレンジCで4人気2着だったヒートオンビートが該当する。データの絞り込みから浮上した馬だが、警戒すべき1頭と言えるだろう。

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文・SPREAD編集部

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