シカゴマラソンで日本新記録を樹立した大迫傑、ナイキの厚底シューズに寄せる信頼「これからも履いていきたい」

10月7日に行なわれたシカゴマラソンで、大迫傑選手(ナイキ・オレゴン・プロジェクト)が2時間5分50秒の日本記録を樹立。日本人初の2時間5分台だった。

大迫選手の活躍もそうだが、今回のマラソンでは大迫選手含め上位選手が軒並み履いた、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」シューズだ。

従来常識とされていた“軽くて薄い”という固定観念を崩した厚底シューズで、ナイキは“ナイキ史上最速のシューズ”と謳っている。

リオ五輪男子マラソンで金メダルを獲得したエリウド・キプチョゲ選手が「本当に完璧です」と絶賛したナイキの「4%」のイノベーションはそのままに、より軽く、通気性に優れたフライニットをアッパーに採用したモデルである。

ちなみに、「4%」とは、従来より約4%ランナーの走りの効率を向上させるという研究結果からきているらしい。

ということは、あくまでも仮定の話でしかないが、もし今回の大会で大迫選手らが「4%」以前のシューズを履いてたら、タイムも違ったのだろうか……?

なんとシカゴマラソンでは、1位から5位まで、すべての選手がこのシューズを履いていた。(選手によって多少のカスタマイズはあるものの、全てベースは「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット」)

(c)NIKE

上位選手が中心に写されるシカゴマラソンの中継を視聴していた人の目には、否が応でも鮮やかな橙色のシューズが飛び込んできたはずだ。SNSでも、「これはもう完全に技術革新」「ついに陸上界を変える半端ないシューズが出てきてしまった」といった驚きの声が集まっていた。

《大会結果》

モー・ファラー(2:05:11)
モジネット・ゲレメウ(2:05:24)
大迫傑(2:05:50)
ケネス・キプケモイ(2:05:57)
ゲーレン・ラップ(2:06:21)

大迫選手は帰国後、このシューズを履いてシカゴマラソンを走った感覚を、以下のように明かしている。

「最初に履いたときは、今まで薄底シューズを履いて慣れていたので戸惑いがあったというか、『こんなに厚くて走れるのかな』という疑問がありました。でも、履いてみると、地面からの反発の効率の良さもありますし、クッション性があるので、脚を終盤までセーブできる感覚もある。これからも履いていきたいです。」

「しかも新モデルはアッパー(足の甲の部分を覆う素材)がフライニットになり、フィット感が高まりました。シューズの中で足が動かなくなったので、マメができにくくなりました」

《執筆、撮影=大日方航》

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