【関屋記念/追い切り診断】重賞ウイナーに辛口「B」の低評価 「短距離寄りにシフトしたのでは……」

 

【関屋記念/追い切り診断】重賞ウイナーに辛口「B」の低評価 「短距離寄りにシフトしたのでは……」

■ロータスランド

【中間調整】一昨年の関屋記念で重賞初Vを果たし、同年のサマーマイルの覇者に輝いた。その後、勝ち鞍は2022年京都牝馬Sだけに留まっているが2走前の高松宮記念で0秒5差6着、前走・安田記念で0秒6差6着とGIで崩れず踏みとどまれており、能力は依然高いレベルにありそうだ。昨年は回復に時間を要し夏場に長めの休みをとったが、今年は牧場で順調ということか、2年ぶりとなる関屋記念出走に踏み切っている。

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7月半ばに栗東へ戻り、19日の坂路14-14を皮切りに入念な乗り込みが進む。1週前追いは坂路単走で4F50秒4-1F11秒7(馬なり)という速い時計をマークした。

【最終追い切り】負荷は先週の猛時計の時点でしっかり掛かっており、レース当週は坂路単走でバランスの調整に終始するような内容となった。意識的な緩いペースのなか手前の変換に少しだけモタついたようだが、ベテランらしくスッと態勢を立て直ししっかり加速できていた。

【見解】休み明けで緩んだ雰囲気はなく、活気もあるが全体的な素軽さ、伸びやかさに若干だけ欠ける感がある。回転数自体は問題ないが、走り方全体がこじんまりとしてきており、馬がより短距離寄りにシフトしたのでは、という印象。そう考えると、前走で横山典騎手が打った逃げの手にも合点がいくところだ。ここでは少し割り引いて考えておきたい。

総合評価「B」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。