■ロータスランド
【中間調整】一昨年の関屋記念で重賞初Vを果たし、同年のサマーマイルの覇者に輝いた。その後、勝ち鞍は2022年京都牝馬Sだけに留まっているが2走前の高松宮記念で0秒5差6着、前走・安田記念で0秒6差6着とGIで崩れず踏みとどまれており、能力は依然高いレベルにありそうだ。昨年は回復に時間を要し夏場に長めの休みをとったが、今年は牧場で順調ということか、2年ぶりとなる関屋記念出走に踏み切っている。
◆【関屋記念2023予想/追い切り診断】ディヴィーナを上回る「S」の最高評価 「目標へピタリ照準、勝ち負け濃厚」
7月半ばに栗東へ戻り、19日の坂路14-14を皮切りに入念な乗り込みが進む。1週前追いは坂路単走で4F50秒4-1F11秒7(馬なり)という速い時計をマークした。
【最終追い切り】負荷は先週の猛時計の時点でしっかり掛かっており、レース当週は坂路単走でバランスの調整に終始するような内容となった。意識的な緩いペースのなか手前の変換に少しだけモタついたようだが、ベテランらしくスッと態勢を立て直ししっかり加速できていた。
【見解】休み明けで緩んだ雰囲気はなく、活気もあるが全体的な素軽さ、伸びやかさに若干だけ欠ける感がある。回転数自体は問題ないが、走り方全体がこじんまりとしてきており、馬がより短距離寄りにシフトしたのでは、という印象。そう考えると、前走で横山典騎手が打った逃げの手にも合点がいくところだ。ここでは少し割り引いて考えておきたい。
総合評価「B」
関屋記念2023 予想コラム一覧
騎手データ
◆【騎手データ】ディヴィーナ・M.デムーロ騎手は“押さえ”まで 複勝率83.3%の穴騎手に一発の可能性あり
追い切り診断
◆【追い切り診断】ロータスランドを超える高評価「A」 夏競馬連戦も「疲れは気にしなくていい」
◆【追い切り診断】ディヴィーナを上回る「S」の最高評価 「目標へピタリ照準、勝ち負け濃厚」
◆【追い切り診断】ディヴィーナに迫る「A」の高評価 「最終追いの反応や鋭さは申し分なし」
穴馬予想
◆【穴ライズ】前日“10人気”前後の爆穴 「この条件なら、一発の再現があってもいい」
◆【穴ライズ】想定“8人気”以下の盲点 「左回り実績で甘く見ると痛い目に遭う」
◆【穴ライズ】単勝オッズ“15倍”前後の惑星 「勢いを取り戻した今なら重賞で好走可能」
◆【WIN5予想】小倉記念はマリアエレーナ“消し”で単勝オッズ2桁想定含む厳選3頭 メインは末脚自慢の「一点突破」
◆【危険な人気馬】サマーマイル優勝を狙う一角は“消し” 「連続好走の壁は高い」
データ攻略
◆【データ攻略】「買う判断は仕方ない」と穴党お手上げの人気一角 「1.2.0.1」で混戦に終止符
◆【データ攻略】データ派ニッコリの「2.1.0.0」 “鉄板級”で目論む初重賞タイトル奪取
◆【データ攻略】“超Hレベル”の経験がアピールポイント 「なぜこんなに低評価?」想定8人気以下
◆【データ攻略】“うっかり見逃してしまいそうな”A級穴馬 「2.0.0.0」データで爆走警戒
血統傾向
◆【血統傾向】単回収値「900」で復活Vの可能性 「今の馬場コンディションもこの馬にフィット」
◆【血統傾向】想定“8人気”前後に「7.7.2.16」 「夏は牝馬の格言通り、勝ち抜くシーンに期待」
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。