20日は札幌競馬場でサマー2000シリーズの4戦目となる札幌記念(GII、芝2000m)が開催されます。
言わずと知れたスーパーGII戦でこれまで数々の名勝負が繰り広げられてきました。
今回は2013年の函館開催を除く2000年以降の過去データを基に気になる騎手データを見ていきます。
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目次
■川田将雅騎手は堅実無比
今年の札幌記念記念に騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは14騎手。各騎手のデータは次の通りです。
本重賞は先週の関屋記念と同様に騎手ごとの得意・不得意がはっきり数値に出ていますね。
まず取り上げたいのが連対率75%という驚異的な安定感を誇る川田将雅騎手です。
2014年のハープスター(2番人気1着)、19年のブラストワンピース(3番人気1着)、21年のラヴズオンリーユー(1番人気2着)で3度の連対があります。
平均人気「2.3」が物語るように人気馬に跨る機会が多かったといえばそれまでですが、人気馬の走らせた方を熟知していますね。
なお【川田将雅騎手】×【当日2番人気以内】の組み合わせは【1.1.0.0】で連対率100%。素直に信頼するのが正解です。
そんな川田将雅騎手は札幌記念で前日17時時点2番人気のプログノーシス(牡5、栗東・中内田充厩舎)とコンビを結成予定。同馬は川田将雅騎手とコンビ結成時【5.0.0.0】の勝率100%。堅軸扱いでいいでしょう。
■札幌記念と言えば武豊騎手
続いて札幌記念で通算8勝(函館開催分を含む)を挙げ、札幌開催の札幌記念としては2017年ぶりの勝利がかかる武豊騎手のデータを見ていきましょう。
集計期間内でも2003年のサクラプレジデント(2番人気1着)、04年のファインモーション(1番人気1着)、06年のアドマイヤムーン(1番人気1着)と3勝。
注目ファクターは川田将雅騎手と同様に当日の人気で、【武豊騎手】×【当日2番人気以内】の組み合わせは【3.0.0.0】で勝率100%です。
なお、武豊騎手は札幌記念で前日17時時点1番人気のジャックドール(牡5、栗東・藤岡健一厩舎)に騎乗予定。同馬は昨年の覇者で今年は連覇かかる状況です。こちらも堅軸扱いが正解ですね。
■横山武騎手は人気以上の好走多数
最後は2021年の日本ダービー馬ながら前日17時時点5番人気に留まるシャフリヤール(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)に跨る横山武史騎手のデータを見ていきましょう。
連対経験こそありませんが、2021年のペルシアンナイト(8番人気3着)をはじめ、4鞍中4鞍で騎乗馬を人気以上の着順に導けています。
昨年は12番人気のアラタで3着馬とクビ差の4着があり、穴メーカーとしての資格は十分です。果たして人気以上の好走が今年も見られるのでしょうか。
以上、札幌記念の気になる騎手データでした。データ注目騎手は100%データが見つかった川田将雅騎手と武豊騎手の2名です。その2騎手が跨るプログノーシスとジャックドールの馬連は前日17時時点で6.5倍。データ上はこの1点勝負、もしくは単勝2点買いを推奨します。
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著者プロフィール
伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。