大型補強を進める今オフのドジャース。すでにスーパーチームが完成しつつあるが、米メディアはダメ押しとして究極のトレードを提案。若手有望株4人を交換要員に、マイク・トラウト外野手(エンゼルス)を狙うように促した。実現へのハードルは高いが、ファンの夢が膨らむプランだ。
◆「西地区から出て行ってくれ」トラウトが誇る“絶望”の記録 エ軍以外のファンが揃って「トレード希望」
■WS複数回制覇へ「まだスター必要」
米メディア『クラッチポイント』は25日、「ドジャースが2024年シーズン前に行うべき1つのとんでもないトレード」と題して、記事を公開。「すでにチームは王朝として台頭する準備ができている」と認めた上で、最後にもう一度だけ大型トレードを行い、大谷翔平投手の元チームメートであるトラウトを獲得するように進言した。
Advertisement
記事を担当したジョーイ・ミストレッタ記者は、ここ数年ケガに悩まされているトラウトにとって健康を維持することが一番重要と説き、ドジャースに加入した場合の守備位置は中堅より負担の少ない右翼を推奨。これにより、左翼にはテオスカー・ヘルナンデス外野手、中堅にはジェームズ・アウトマン外野手、そして右翼にはトラウトが就く最強外野陣が完成すると主張した。
現状でもメンバーは揃っているが、同記者はさらなる上積みを求める理由について「ワールドシリーズを1回制覇するだけなら十分かもしれないが、これから数年以内に複数回優勝することを計画しているのなら、今後もトラウトのようなスターを獲得することは理にかなっている」とし、ワールドシリーズの常連になるには必要なことと訴えた。
■「エ軍が断れないオファー出せる」
エンゼルスはすでに「トラウトはトレードに出さない」と表明しているが、その点について同記者は「ドジャースが断れないようなオファーを出せば、エンゼルスはトラウトのトレードに応じる可能性がある」と断言。「同じ地域のライバルチームにトラウトを渡すことは喜ばないだろうが、それでも彼らの注目を引くようなオファーをドジャースは出せる」とし、具体的プランを提示した。
エンゼルスがドジャースからトラウトと交換で獲得するのは、マイケル・グローブ投手、エメット・シーハン投手、ジャクソン・フェリス投手、アンディ・ページズ外野手の4人で、いずれも若手の有望株。シーハンは今季の先発ローテーション入りも期待されている将来のエース候補だ。
「メジャーで勝つための方程式は、スター選手をトレードし、獲得した有望な若手を育成し、チームの中核を築くこと。それが実現すれば、FA市場でも積極的に動くことができる」と説明した同記者。大谷が去った今季こそ再建に着手し、トレードに応じるようエンゼルスに呼びかけた。
このトレード案は、度重なるケガで衰えが見え始めた32歳のトラウトに対して、若手有望株を送り出すドジャースにとっても実はリスクが高い。エンゼルスもその点は承知のはずで、再建に向けて検討に値するプランになっていることは確か。
トレードが実現すれば、ドジャースはムーキー・ベッツ内野手、フレディー・フリーマン内野手、そして「トラウタニ」と歴代MVP4人が並ぶラインアップが完成する。期待せずにはいられないが、果たしてどうなるか。
◆フリーマンの美人妻、大谷翔平と山本由伸入りのTシャツ“着画”を公開 新生ドジャースの「トップ4選手」とは……
◆「西地区から出て行ってくれ」トラウトが誇る“絶望”の記録 エ軍以外のファンが揃って「トレード希望」
◆「大谷翔平はアンビリーバブル」エ軍投手が振り返る二刀流との日々「もっとも恋しく思う出来事は……」
文●SPREAD編集部