3月10日に中京競馬場で行われる第60回金鯱賞(GII、芝2000m)のデータを紹介する。
今年は、5連勝で菊花賞を制したドゥレッツァ、香港C5着で前年覇者のプログノーシス、中日新聞杯勝ち馬のヤマニンサルバム、菊花賞大敗も適距離に戻るノッキングポイントらがエントリー。
ここでは過去10年のうち、現行条件となった2017年以降のデータから予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■実績重視も一発狙う伏兵に要警戒
過去7年において、最多3勝を挙げる有馬記念組、続く2勝を挙げ複勝率71.4%を記録する白富士S組といった中心となりそうな前走レース組が今年は不在。
・有馬記念【3.0.1.9】
・白富士S【2.0.3.2】
・中日新聞杯【1.1.0.2】
・ダービー【1.0.0.0】
・中山金杯【0.1.1.3】
・凱旋門賞【0.1.1.0】
・ジャパンC【0.1.0.2】
・小倉大賞典【0.1.0.6】
・香港C【0.1.0.1】
・香港V【0.1.0.0】
・チャレンジC【0.0.1.3】
全体で見ると、国内GIクラス組が【4.1.1.13】勝率21.1%、複勝率31.6%と中心的存在。このうち、継続騎手の場合は【3.1.1.5】勝率30.0%、複勝率50.0%にアップする。
春の大きな舞台を見据えた本レースにおいて、前走時から鞍上が変わらないことは、その馬への期待の表れでもある。菊花賞を制したドゥレッツァは人気でも嫌いにくい。
香港国際競走や凱旋門賞といった海外GI組も【0.3.1.2】複勝率50.0%、複回収値173と優秀。このうち、2000m以上の重賞勝ち実績がある馬が【0.3.1.0】と馬券内100%。勝ち切れていないものの、本命候補となり得る。昨年の覇者プログノーシスは、立場が違う今年でも勝ち負けになりそうだ。
他重賞組では、中日新聞杯、中山金杯など2000mのGIII組が【1.2.2.12】と好走が目立つ。このうち、前走が牡馬混合のレースで5着以内なら【1.2.2.5】複勝率50.0%、複回収値114にアップ。2023年はこれに該当したプログノーシス、フェーングロッテン、アラタでの決着となった。中日新聞杯1、2着のヤマニンサルバムとハヤヤッコは軽視禁物。
重賞以外の芝レース組は合わせて【2.0.3.9】。好走馬はすべて白富士S組の馬だが、別の視点で見てみると、関西馬×関西騎手が【2.0.2.5】複勝率44.4%と台頭する。2021年に10番人気で勝ち越したギベオンや、13番人気ながら3着に入った17年のスズカデヴィアスなど大穴の可能性ありだ。前走5着以内は最低条件なので、今年のメンバーならエアサージュの一発には警戒したい。
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(SPREAD編集部)