■プログノーシス
【中間調整】昨年の金鯱賞で鋭い差し脚を繰り出し重賞初制覇。以降QE2世Cで2着、札幌記念勝ち、天皇賞・秋で3着、香港Cは0秒1差5着と国内外で一線級のメンバー相手に常に上位争いを繰り広げる充実の1年となった。
香港からはトラブルなく帰国。連覇の懸かる金鯱賞へ進むこととなり、2月10日に栗東へ入っている。14日に坂路15-15で立ち上げ、以降やや手緩い印象はあるものの、丹念に本数をこなしている。1週前のCW追いには川田騎手が騎乗。序盤は若干の力みはあったものの、ラストはこの馬らしい弾けっぷりは示せていた。
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【最終追い切り】レース当週は西谷騎手が騎乗し、CWを単走。長めから時計を出す意欲的な調整となった。序盤から積極的に飛ばした分、直線半ばでさすがに手応えが鈍ってしまう。それでもラストは鞍上の仕掛けに力強く応え、1F11秒6(一杯)でまとめてみせた。
【見解】常に稽古では動く馬で時計は全体、ラストともに上々のレベル。しかし重苦しさを抱えているのは否めないところで、最終追いでも本来の素軽さが感じられなかった。昨年、金鯱賞勝ちの最終追い坂路馬なり。札幌記念勝ちの最終追いが函館芝馬なりだったように、直前調整は軽い負荷で鋭く動いて欲しい馬。まだ良化の余地を大きく残していそうで、人気ほどの信頼は置きづらい。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。