ドジャースの大谷翔平投手が28日(日本時間29日)、本拠でのオリオールズ戦に「1番DH」で先発出場。今季4度目の先頭打者アーチとなる42号を含む2安打2盗塁の活躍で、チームの勝利(6-4)に貢献した。この日は大谷と愛犬デコピンのボブルヘッド人形が先着4万人に配布されたほか、始球式にはデコピンも登場し、ファンを大いに喜ばせた。
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■4万体のボブルヘッド配布も
42号アーチと2つの盗塁をマークし、1998年のアレックス・ロドリゲス(当時マリナーズ)以来となる史上2人目の「42―42」(42本塁打、42盗塁)に到達した大谷。この日は自身とデコピンのボブルヘッド人形が先着4万人に配布されたほか、始球式にもデコピンとともに登場し、朝から夜まで「大谷フィーバー」を巻き起こした。
試合では打って走って大暴れした大谷。主役の座をしっかり務めあげると、試合後の現地インタビューで、始球式について質問されると「ファーストピッチは僕が緊張していましたけど、きれいに決めてくれて良かったです」と大役を果たした愛犬に感謝した。
始球式に向けたトレーニング期間については「3週間くらい(練習を)しました」と明かし、しっかり準備してきたことをうかがわせた。
そして、21年のサイ・ヤング賞右腕コービン・バーンズ投手から本塁打を放ったことに関しては「素晴らしい投手だということは、もちろん対戦する前から分かっていたので、少ないチャンスをみんなで何とかものにできるようにしたいと思っていました」と振り返った。
■視界に捉えたA.ロッド超え
また、大谷の「42-42」達成を受けて、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のX(旧ツイッター)を更新。「ショウヘイ・オオタニは51本塁打と51盗塁のペースで進んでいます。この組み合わせを同一シーズンで達成した選手はこれまでにいません。本塁打と盗塁で同時に達成したシーズン最高記録は42で、先ほどオオタニが達成した42本塁打・42盗塁、そして98年のアレックス・ロドリゲスが記録した42本塁打・46盗塁だけです」と紹介した。
同記者はそのほか「オオタニが1試合で本塁打を放ち、複数盗塁も記録したのは今季これで3度目」と伝え、1900年以降でこの数字を上回るのは、歴代1位1406盗塁を誇るリッキー・ヘンダーソン(86年に5度記録)とエリック・デービス(87年に4度記録)だけと記した。
レギュラーシーズンは残り29試合あり、大谷が新たな金字塔を打ち立てる可能性は十分にある。
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