【MLB】大谷翔平が今季“自己最高”を更新した「打撃データ3選」 力強さと正確さを確立した1年に

 

H.Ariga/SPREAD編集部

ドジャース・大谷翔平
ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

ドジャース大谷翔平投手は、今季レギュラーシーズン159試合に出場し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、OPS1.036の圧巻の好成績を残した。

年々力強さと正確さが向上する圧倒的なパフォーマンスには舌を巻くばかりだが、30歳を迎えてもなお、その成長は留まるところを知らない。ここでは、MLB公式データページ『Baseball Savant』より、今季大谷が「自己最高」を更新した3つの指標を紹介する。

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■シーズン終盤は三冠王争いも

1つめは、近年メジャーリーグの選手評価で重要視される「平均打球速度」だ。今季の大谷は、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)に次ぐ、全体2位の平均95.8マイル(約154.1キロ)をマーク。昨季記録した、自身最速の平均94.4マイル(約151.9キロ)をさらに更新。4月27日(同28日)に菊池雄星投手(現アストロズ)から放った右前打では、キャリア最速となる119.2マイル(約191.8キロ)を計測するなど、力強い打撃はさらに凄みを増している。

2つ目は、95マイル(約152.8キロ)以上の打球割合を示す「ハードヒット率」。こちらもジャッジに次ぐ全体2位の60.1%を記録、昨季の自身最高54.2%を大幅に塗りかえた。60%超えはジャッジと大谷のみで、両者の指標が頭ひとつ飛びぬけている。

加えて特筆すべきは3つ目の自己最高、打席全体に対する「三振割合」の変化だ。今季はキャリア最少の22.2%まで減少、強烈な打球を連発しながら正確さにも磨きがかかっている。初のMVPを受賞した、2021年の29.6%をピークに毎年改善。レギュラーシーズン終盤は首位打者争いを演じるなど、高打率を残せるようになった理由のひとつだろう。

打撃に専念した大谷はどうなるのか――多くのファンが期待した、新天地ドジャースでの1年目。異次元のパフォーマンスを見せた歴史的なレギュラーシーズンを終え、プレーオフでの猛打爆発にも大きな注目が集まっている。

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