ヤンキースからフリーエージェント(FA)になったフアン・ソト外野手が14日(日本時間15日)、南カリフォルニアでレッドソックスと会談。3時間に及ぶミーティングで、球団は正式なプレゼンテーションを行ったという。
争奪戦がいよいよ本格化してきたようだ。
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■球団幹部とコーラ監督が出席
レッドソックスの地元メディア『Masslive.com』は今回の動きについて、「フアン・ソトとレッドソックスは、南カリフォルニアで3時間の実りあるミーティングを実施」と題して、伝えた。
同メディアによると、レッドソックス側はサム・ケネディ球団社長、トム・ワーナー球団会長、クレイグ・ブレスローCBO、アレックス・コーラ監督が出席。ソトとスコット・ボラス代理人らにチーム紹介などを行ったという。
レッドソックスは、ソトの母国であるドミニカ共和国出身のスター選手の歴史をまとめたビデオなどを披露。そのほか、球団としての将来的な計画を示し、間もなくメジャーに昇格する若手有望株たちについても紹介したという。また、球団を所有するオーナーグループとフェンウェイ・スポーツグループの概要についても詳しく説明したようだ。
関係者によると、ソトはこうしたプレゼンテーションに耳を傾け、感銘を受けていたという。一方、ソトからはチームの勝利への取り組み、選手の評価方法、フェンウェイパークとその関連施設についての質問が出たという。
■正式なオファーは提示せず
今回の会談において、金銭や契約条件についての話し合いは行われず、主にチーム紹介と情報提供に終始した模様。同メディアも「ボストンは、この初期段階では正式なオファーを出さなかった」と報じた。
レッドソックスは争奪戦において、概ねダークホースという位置付け。ただ、チームとしてはラファエル・デバース、マニー・ラミレス、ペドロ・マルティネス、デビッド・オルティスらドミニカ共和国出身のスターが数多くプレーし、活躍してきた歴史がある。ソトもこの系譜に好意を持っていると伝えられているが、果たしてどうなるか。
26歳のソトは10年以上の大型契約を求めている可能性が高く、契約総額は5億ドルを超え、一部では大谷翔平投手がドジャースと結んだ「10年総額7億ドル」に迫るとの見方もある。
ソトは今後、ボラス代理人の事務所がある南カリフォルニアに留まり、ヤンキース、メッツ、ブルージェイズなどと会談を行うとされている。
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