卓球の「WTTファイナルズ福岡2024」が20日から福岡県の北九州市立総合体育館にて行われる。国際大会であるWTTシリーズの年間チャンピオンを決める戦いとなっている。
今大会注目を集めるのが地元大会を彩る日本選手たちの戦い。中国勢をはじめとした強豪が集結するなか、これまでの日本卓球界をけん引してきた同学年3選手の戦いぶりに期待が高まっている。
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■地元大会で期待のスター3人
今大会で注目したいのが2000年生まれの選手たち。世界ランキング5位の早田ひな(日本生命)を筆頭に、同10位の伊藤美誠(スターツ)、同13位の平野美宇(木下グループ)がエントリー。黄金世代として切磋琢磨してきた3人がファイナルズへ参戦する。
なかでも地元の北九州へ凱旋を果たすのが早田。初出場したパリ五輪でシングルスでは銅メダルに輝き、団体戦でも銀メダルに貢献した日本のエースだが、同大会で負った腕の負傷に悩まされており、WTTシリーズやTリーグを欠場してきた。昨年は陳夢(中国)に敗れたファイナルズに“ぶっつけ本番”の形で出場する早田の状態は気になるところ。18日に行われたシングルスのドローで、ベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)との対戦が決まった。
伊藤はパリ五輪出場は逃したものの、7月の「WTTスターコンテンダーバンコク」でおよそ1年半ぶりに国際大会優勝を飾るなど、精力的に各大会に参戦した。昨年の「WTTファイナルズ名古屋」では体調不良に悩まされながらも女子では日本勢唯一となるベスト8に進出。迎える今季のファイナルズでは万全のコンディションで挑みたいところ。1回戦は大藤沙月(ミキハウス)との同士討ちが決まり、進境著しい20歳と対戦する。
平野は2度目の出場を果たしたパリ五輪後も国際大会に参戦し、10月の「ITTFアジア卓球選手権2024」では団体戦決勝で陳幸同を下して、中国参戦大会では50年ぶりの優勝に貢献。昨年は出場を逃した福岡でのファイナルズは一発勝負なだけに、持ち味の爆発力が見られれば、上位進出の可能性も見えてくる。そんな平野はソフィア・ポルカノバ(オーストリア)との初陣で、同じ山には第1シードの孫穎莎(中国)も控えている。
20日から開幕する福岡での頂上決戦。1回戦の対戦カードがそれぞれ決まったなか、早田、伊藤、平野という卓球界をけん引してきた同級生のスター選手たちが大会に彩りを加えられるかには注目が集まる。
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