21日(日本時間22日)に両リーグのMVPが発表され、ナ・リーグは大谷翔平投手(ドジャース)が満票で選出され、3度目の受賞となった。大谷は愛犬デコピン、真美子夫人、代理人のネズ・バレロ氏らとともに発表を見守ったが、デコピンが途中で走り出すなど微笑ましいシーンが展開された。米国では大谷が真美子夫人と交わしたグータッチも話題となっている。
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■夫婦でグータッチに違和感?
米スポーツメディア「Athlon Sports」は「MVP受賞後、大谷翔平と妻・真美子の意外な振る舞いにファンの視線が集まった」と題して、記事を公開。意外な振る舞いとは、MVP受賞を喜ぶ大谷と真美子夫人が交わした、いわゆる「グータッチ」。米国でも「fist bump(フィストバンプ)」として通っており、特に珍しい行為ではないはずだが、同メディアはSNSの反応を紹介した。
「奥さんとフィストバンプで挨拶だ」「フィストバンプ? 2人ともかわい過ぎる」という好意的なコメントが並んだが、夫婦間での仕草としては馴染みがない人もいたようで、「オオタニは後方に控えていた女性たちとはハグを交わしたのに、奥さんとは……」という素朴な疑問を呈すユーザーもいた。
その中で「グータッチ」を行った背景を推測する人も登場。「日本の夫婦が公の場で愛情を表現するのは文化として一般的ではない」という書き込みや、「アジア人として言うけれど、これは普通のことだよ」とするコメントも投稿された。
■ジャッジ夫妻とは対照的
また、別のユーザーは真美子夫人がアスリートだったことに触れ、「彼女もバスケットボール選手だから……」と、スポーツの現場でよく見られる光景が展開されただけと説明した。
一方、ア・リーグMVPに輝いたアーロン・ジャッジ外野手は、受賞の知らせを聞いた瞬間、サマンサ夫人と熱いキスをかわし、抱き合って喜んだ。大谷夫妻とは対照的なシーンとなり、余計に関心を呼んだのかもしれない。
また、米老舗誌「スポーツ・イラストレイテッド」のウェブサイトは、「真美子夫人がドジャースやMLBのMVPセレモニーで軽視された」とし、「3度目の満票MVPは快挙だが、ロサンゼルスとMLBは彼の妻への対応を誤ったと言えるだろう」と主張。大谷と愛犬デコピンに注目が集まる中、これまで露出が少なかった真美子夫人が、せっかく同席したのだから話を聞くべきだったのではないか、という論調を展開した。
■「取り上げるチャンス逃した」
フレディ・フリーマン内野手の妻・チェルシー夫人や新人王ポール・スキーンズ投手の恋人であり、人気インフルエンサーのオリビア・ダンの話題は大きく取り上げられるが、真美子夫人に関する話題は少ない。そのため、同誌は「デコイ(そしてフリーマン夫人やオリビア・ダン)に注目が集まる理由は理解できるが、ドジャースやMLBは、これまで他のWAGs(選手の妻やガールフレンド)を取り上げてきたように、真美子夫人を取り上げるチャンスを逃した。夫にとって大きな夜に、彼女も祝福報道の一部としてもっと注目されるべきだった」と指摘した。
真美子夫人が取材を遠慮した可能性はあるが、声を聞きたいと考えるメディアは少なくないはず。来季は登場するのか、注目されそうだ。
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