京都競馬場で行われる第76回阪神ジュベナイルフィリーズ(8日/GI、芝1600m)のデータを紹介する。
アルテミスSを制したブラウンラチェット、ファンタジーS優勝のダンツエランや、当レース史上始めての外国調教馬の参戦となる米国のメイデイレディなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【阪神ジュベナイルフィリーズ2022予想/穴馬アナライズvol.1】ブラウンラチェットら“切れモノ”の影に隠れる逸材 想定“8人気”前後が秘める京都マイル適性
目次
■中心はアルテミスS組
2歳女王決定戦であると同時に、出世レースとしても名高い阪神ジュベナイルフィリーズ。歴代の勝ち馬には錚々たる面子が並び、過去10年間でも優勝馬のうち、半数の5頭がその後も2つ目のGIタイトルを手にしている。
・アルテミスS【5.3.3.19】
・ファンタジーS【2.0.2.31】
・アイビーS【1.1.0.0】
・新潟2歳S【1.0.0.4】
・からまつ賞【1.0.0.0】
。サフラン賞【0.2.0.4】
・京王杯2歳S【0.1.2.2】
・赤松賞【0.1.1.10】
・新馬戦【0.1.0.13】
・白菊賞【0.1.0.10】
・札幌2歳S【0.0.1.2】
・サウジアラビアRC【0.0.1.2】
最多の5勝を挙げているアルテミスS組は2着と3着も3回ずつあり、ともに前走ローテ別ではトップ。この組から注目したいのは当日の人気で、4番人気以内は【5.2.2.5】の馬券内率64.3%と別格の数字。アルテミスS勝ち馬ブラウンラチェットは想定で人気上位、当日も大きく変わることはなさそうで軸には最適。この組の人気馬には逆らわないのが吉といえる。
上記の例外は2件で、15年に10番人気2着したウインファビュラスと、20年に6番人気3着だったユーバーレーベン。この2頭はアルテミスSでは馬券外だったものの、ともに重賞で連対した実績を持っていた。既に結果を出していた馬がアルテミスSでポカしたら妙味あり。今年は対象馬がいないが、来年以降のために覚えておきたい。
また、アルテミスS連対馬は【5.2.2.7】なのでシンプルにそこを狙ってもいいが、引っかかってくるのはやはり人気。4番人気以下は【0.0.2.3】と連対ゼロで来ても3着まで。今年2着だったミストレスの判断はギリギリまで待ちたい。
■上位争いに必要な資格
次点となる2勝を挙げているファンタジーS。こちらは連対率5.7%、馬券内率11.7%。18年ダノンファンタジーと19年レシステンシアでこの組から2年連続で勝ち馬を輩出したものの、それ以降は連対馬なし。「2勝を挙げてはいるものの⋯⋯」といった印象。
あまり手を出したくない現状だが、勝ち馬2頭の共通点を強いて挙げるとすれば2頭ともここまで連対を外したことがなく、底がまだ見えてなかった点。ダノンファンタジーは新馬戦2着から未勝利戦、ファンタジーSと連勝。レシステンシアも新馬戦、ファンタジーSと連勝しての臨戦過程でともに阪神ジュベナイルフィリーズ優勝を3連勝で達成。ダンツエランの戦歴は新馬戦1着、りんどう賞3着、ファンタジーS1着。間に挟まるりんどう賞をどう考えるかで取捨が変わる。
その他バリエーション豊かなステップとなり、2歳戦らしく新馬戦や1勝クラスからも好走馬が出ている。今年は海外馬含めて26頭と登録馬が多く、出走が叶うかどうかわからないが、前走新馬戦組は牝馬限定戦に絞ると【0.0.0.5】。この組から狙うなら牡馬を倒してくるのが最低限のラインだ。
また、1勝クラスからの好走馬はすべて特別戦での1着からだった。キャリアの浅い2歳馬同士でもやはりGIの格がある。上位に挑むには、ある程度の資格を証明してなくてはならないということか。好走傾向に当てはまるクリノメイとビップデイジーはともにキャリア2戦2勝で、まだ持ってる力の全貌が見えない2頭。人気はしないだろうから、買い目に入れておくとおいしいかもしれない。
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