今オフのフリーエージェント(FA)市場において、動向が最も注目されているフアン・ソト外野手。ヤンキース、メッツ、ドジャースなどが激しい争奪戦を繰り広げているが、ツインズやメッツなどで救援投手として活躍したトレバー・メイ氏は、古巣にあたるヤンキースが再契約に持ち込みたいなら、アーロン・ジャッジ外野手の積極的関与が必要との見解を示した。
◆「最悪の契約」1位に大谷翔平の盟友トラウトを選出 ケガで稼働率低下、残り6シーズンの球団負担は大きく……
■「力を見せつける必要がある」
ソト争奪戦は現在、ヤンキース、メッツ、ドジャース、レッドソックス、ブルージェイズの5球団が最終候補として残っているという。
最終局面を迎える中、米ポッドキャスト番組『ファウル・テリトリー』に出演したメイ氏は、「もしソトが欲しいなら、時には少し力を見せつける必要がある。何と言ってもアーロン・ジャッジなんだから」と話し、ソトをヤンキースに引き留めたいなら、主将として存在感を見せるべきと主張した。
この発言の背景にあるのは、ジャッジがア・リーグMVPを受賞した際のコメントにある。FAになったソトについて聞かれたジャッジは、ワールドシリーズを終えてからはコンタクトを取っていないと明かした上で、「今は考える時間を与えることが最善だと思う。シーズン中はずっと話をしていたから、フアン(ソト)は我々が彼に対してどう思っているか知っている。時間を与え、彼と彼の家族にとって正しい判断をしてもらうことが重要だ」と静観する姿勢を見せていた。
■「押しが強いタイプではない」
これに対し、メイ氏は物足りなさを感じたようで「ジャッジは今、この争奪戦におけるレブロン・ジェームズ(キングと呼ばれるNBAレイカーズのスーパースター)のような存在だ。ただ彼のように振る舞えばいい。そうすることで、結果的に彼(ソト)を手に入れることができるのなら、それが一番重要だろう。彼が『フアンとは話していない』と主張したのは少し奇妙だと感じたよ。今の状況にはそぐわないように思えたからね」とし、積極的関与を求めた。
ただ、「ジャッジは押しが強いタイプではなく、何でも自分から積極的に首を突っ込むような性格でもない。それは、彼にとって快適でも好きなことでもないように思える」とも話し、勧誘役というタイプではないと推察した。
ジャッジが交渉に関与し、ソトを口説く場面は来るのか。メジャー最強コンビの行方に注目が集まっている。
◆ドジャースの“長期契約一覧”が圧巻、エドマンは5年110億円超で残留 米メディアは「戦力が揃っている」と驚愕するも……