ポスティングシステムを利用し、メジャー挑戦を表明している佐々木朗希投手について、米メディア『ドジャーブルー』は28日(日本時間29日)、「MLBはロウキ・ササキに関連して、不正行為の可能性があれば調査する用意がある」として、記事を展開した。
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■交渉を行うすべてのチームを監視
『ドジャーブルー』は冒頭、佐々木のポスティング申請がウインターミーティング(来月8~12日)終了後になる可能性が高いと紹介。12月15日(同16日)以降にポスティングした場合、契約したチームからロッテ側に契約金額の20%が入ることなどを説明した。
その後、記事はドジャースと佐々木にまつわる“疑惑”について言及。発端は今季ロッテで佐々木とチームメートだったダラス・カイケル投手が、米紙『ニューヨーク・ポスト』の取材に対して「真相は分からないが、ササキはドジャース入りが決まっているという噂を聞いた」と答えたことで、『ドジャーブルー』は「両者はすでに契約を結んでいるのではないかという憶測が出ている」と記した。
もちろん、タンパリング(事前交渉)を示す証拠はなく、同メディアも「23歳のササキとドジャースが密かに契約を結んだという証拠はない」と指摘した。その上で「MLBはササキと交渉を行う全チームの状況を注意深く監視しており、違反行為の可能性があれば調査する意向を示している」と指摘した。
■代理人「私を侮辱している」
佐々木のメジャー挑戦を巡っては、当初からドジャースが有力視されていた。そこにカイケルのコメントが飛び出したことで、“密約説”が加速。そのため、佐々木の代理人が「私のことをよく知っていて、何度か一緒にビジネスをしている球団幹部たちが、私が何らかの不正を行っているとほのめかし、私の誠実さを侮辱している。これはスポーツマンシップに欠ける行為だ」と噂を否定する事態になっていた。
また、MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは先日、米スポーツメディア『The Athletic』の取材に対し、「ドジャースが規則に違反したと信じる理由があれば調査する」と述べており、今回の『ドジャーブルー』の記事により、MLBが佐々木の交渉過程に厳しい目を向けていることが再確認された形だ。
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