フリーエージェント(FA)市場の大物左腕、ブレイク・スネル投手の獲得に成功したドジャース。勢いに乗って、今度は同じ左腕のギャレット・クロシェ投手(ホワイトソックス)をトレードで狙うという情報も飛び交っている。しかし、米スポーツメディア『CLUTUH POINTS』はこの流れに釘を刺し、先発ではなくブルペンを補強するように促した。
◆ドジャースが狙う“最強守護神”獲得の可能性 3年連続防御率1点台の30歳右腕に「前半戦を通して注目し続ける」
■スネルに続きクロシェ、佐々木獲りか
スネルを獲得したドジャースの次なるターゲットとして、クロシェや佐々木朗希投手の名前が挙がっている。チームは来季に向けて着々と投手陣の整備に取り掛かっているが、補強情報は先発陣が中心。そのため、『CLUTUH POINTS』は「ドジャースが改善すべき場所はブルペン」と主張し、守護神の獲得を提言した。
今季のドジャースは抑えを固定しなかった。2023年に24セーブを挙げたエバン・フィリップス投手、シーズン途中に加わったマイケル・コペック投手、左腕のアレックス・ベシア投手らを試合に応じて使い分ける戦略を取った。
ただ、フィリップスは18セーブ挙げたとはいえ、やや不安定な投球が続き、コペック、ベシアは力強いボールを投げるものの、制球にバラつきが見られた。守護神を固定しなかったというより、できなかった可能性が高い。
そこで、同メディアは抑えの補強を促した形だ。候補として名前を挙げたのは、エマニュエル・クラセ投手(ガーディアンズ)。今季74試合に登板して4勝2敗47セーブ、防御率0.61という圧倒的な成績を残した右腕は、3年連続でリーグ最多セーブをマーク。このまさに絶対的守護神をアンディ・パヘス外野手とダルトン・ラッシング捕手との交換トレードで獲得するよう主張した。
■交換要員にはパヘスとラッシングを指名
一見、現実離れしたトレード案に映るが、同メディアは成立する可能性はあるとした。「ガーディアンズにはクローザーに昇格できるエリートレベルのブルペン投手が多くいる。ケイド・スミス、ハンター・ギャディス、ティム・ヘリンの3人は全員、今季の防御率が1点台となっており、クラセの後任としてクローザーをまっとうできる可能性は十分ある」として、クラセの後任が控えている点を強調した。
また、交換相手として中堅手のパヘス、捕手のラッシングを指名したことについては、来季のガーディアンズは中堅手が不在で、また打てる捕手もいないため、チームのウィークポイントを埋める人材として2人は最適とした。
同メディアは「パヘスとラッシングが加われば、ガーディアンズは守備の要であり、中軸打者となる2人を獲得できる。また、ブルペン陣の層は厚いため、ドジャースがこの取引を持ちかけてきた場合、ガーディアンズはスーパースターであるクローザーを移籍させることを検討しなければならないだろう」と結んだ。
ドジャースは来季もクローザーを固定しないのか。編成プランにも注目だ。
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