トレードが噂されるカージナルスのノーラン・アレナド内野手が、現時点ではアストロズへのトレード拒否権を放棄しないことが明らかになった。18日(日本時間19日)、MLB公式のマーク・フェインサンド記者ら米複数メディアが報じている。
アストロズはカイル・タッカー外野手を放出し、見返りでカブスからイザック・パレデス内野手を獲得したが、三塁手から一塁手への転向プランもあり、アレナドのトレード先候補にも挙がっていた。FAのアレックス・ブレグマン内野手の残留交渉も加速しそうだ。
◆ドジャース、依然としてアレナドの“最優先候補”か カージナルス番記者「関心を控えめに見せているが……」
■「サイン盗み」の因縁でチクリ
メジャー12年目のアレナドは、今季152試合に出場し打率.272、16本塁打、71打点。イチロー氏に並ぶ、デビューから10年連続ゴールドグラブ賞の記録を持つ強打の三塁手だ。近年は走力に衰えが見え始めているが、今季のOAA(Outs Above Average)は+10で三塁手部門3位にランクイン。平均よりどれだけアウトを奪ったかを示す指標で、健在ぶりを見せた。
今季中地区2位でポストシーズン進出を逃したカージナルスは、予算削減を伴う緩やかな再建路線を辿っており、若手中心の起用が増えている。33歳のアレナドは、勝てる球団であればトレード拒否権を放棄する構えを見せており、強打の三塁手を欲するレッドソックス、パドレス、フィリーズ、アストロズらが移籍先の有力候補とされていた。
アレナドのアストロズ「トレード拒否」の報道を受けて、米メディア『ドジャース・ネーション』の公式Xは「アレナドは野球をわかっているね」とチクリ。ドジャースにとってアストロズは、2017年のワールドシリーズで「サイン盗み」の被害に遭った因縁を持つ。
ドジャースもアレナドのトレード候補には挙がっているが、マックス・マンシー内野手のレギュラー起用が既定路線と言われており、こちらは実現の可能性が低そうだ。
◆ドジャース、依然としてアレナドの“最優先候補”か カージナルス番記者「関心を控えめに見せているが……」
◆お祭り男キケもドジャース残留熱望「自分にとって最優先事項」 古参ファンに愛される“もうひとりの”ヘルナンデス
◆「ドジャースに移籍すると思っていた」ヤンキース加入の守護神がトレード舞台裏を明かす ロス行き一転も……「NYでうれしい」