卓球の「WTTスターコンテンダードーハ」は11日に各種目の決勝が行われ、全日程が終了。日本勢は全種目で決勝進出を果たすなど、2025年国際大会の初陣で奮闘を見せた。
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■大藤、横井ペアは強さ見せつける
第1シードとして挑み、前評判通りの強さを見せたのが男子シングルスの張本智和(智和企画)。決勝では篠塚大登(愛工大)を下して勝ち上がった世界ランキング25位のヨナタン・グロート(デンマーク)相手に要所のポイントを取り切って4-0のストレート勝ち。世界ランキング3位のエースが幸先良い滑り出しで今季をスタートさせた。
また、女子シングルスでは早田ひな(日本生命)、張本美和(木下グループ)、大藤沙月(ミキハウス)といった選手が敗れたなか、木原美悠(木下グループ)が奮闘。準々決勝で世界ランキング9位の申裕斌(韓国)にストレート勝ちを収めるなど決勝進出を果たした。蒯曼(中国)にストレートで敗れたものの、今季初の国際大会で準優勝を果たした。
また、女子ダブルスでは世界ランキング2位の大藤、横井咲桜(ミキハウス)ペアが第1シードに相応しい強さで優勝。混合ダブルスでは松島輝空(木下グループ)、張本美ペアがWTTシリーズでは初のタイトルを獲得。松島は張本智と組んだ男子ダブルスでも決勝進出を果たし、準優勝となった。
今季初のWTTシリーズとなったドーハでの戦いで各選手が躍動し、日本勢は全種目で決勝進出を果たす結果となった。
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