19日は、第72回日経新春杯(GII、芝2200m)が中京競馬場で行われる。
今年は、重賞2勝のメイショウタバルやサトノグランツ、中日新聞杯2着ロードデルレイのほかに、3連勝中の上がり馬ヴェローチェエラ、菊花賞4着ショウナンラプンタ、ダービー4着サンライズアースといった4歳勢、牝馬のホールネスなどが、さらなる飛躍を目指して集結。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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目次
■中京開催時は波乱含み
過去10年で、1番人気が4勝、2番人気が3勝を挙げ、いずれも単勝回収値134と、儲かる数字をキープ。また好走馬30頭中21頭が5番人気以内と、人気サイドが実力通りに結果を出しやすい傾向にある。
1+2人気のワンツー決着が2回、1~2+3~5番人気が5回発生。残り3回は2桁人気馬が2着に来ている。基本的には荒れないが、中京開催だった2021~23年の3回においては、7→13→4人気、3→1→9人気、2→10→4人気と波乱含み。
よって、馬連の平均配当は京都開催の近7年が2561円、中京の近3年が2万2350円で、馬単も前者が4759円、後者が4万1257円と、それぞれ約10倍の差。3連複は京都が1万1811円、中京が4万5120円、3連単は京都が5万4771円、中京が36万1577円と、大きな差が発生している。京都外回り2400mの根幹距離、中京の2200m非根幹距離と、舞台替わりの影響は受けているよう。中京開催なら2桁人気馬も含めた「2連系の馬券+3連単」または、「3連複」のみでも手広く的中率を上げつつプラス回収が狙えそうだ。
■前走ハンデ戦の人気サイドは割引
1~3番人気【8.3.2.17】のうち、4歳馬が【5.3.1.5】で京都中京問わず良績。基本的には前走GI組だが、昇級戦組も【1.1.0.2】と結果を残している。メイショウタバルらには期待できそう。対して5歳馬は【1.0.0.8】で昨年のブローザホーンのみ、6歳馬は【2.0.1.3】と健闘。5、6歳は前走OPクラスのハンデ戦だと【0.0.0.6】と全滅しており、メンバーレベルや格が高い別定戦や定量戦を戦ってきた馬のほうがポテンシャルに期待できる。ロードデルレイは前走中日新聞杯のハンデ戦、人気次第で割り引きが必要かもしれない。
4~9番人気【2.4.7.47】の中穴ゾーンでは、昇級戦組が【1.2.1.8】で、このうち5歳馬が【1.1.1.3】複勝率50.0%、複勝回収値193と高値安定。前走同クラス組は【1.2.6.39】で、このうち前走9着以内の4~5歳馬なら【1.2.4.9】複勝率43.8%、複勝回収値133をマークしている。伏兵は上がり馬の5歳馬と、順調にキャリアを積んでいる4、5歳馬に注目したい。3勝クラスを勝ち上がってきたタッチウッドとマイネルエンペラーは押さえ必須。堅実派で昨年3着のサトノグランツもハンデをクリアできれば可能性十分。
10番人気以下【0.3.1.52】の穴馬は、ノーザン、社台、白老、追分ファームを除いて【0.2.1.34】。さらに前走9番人気以内であれば【0.2.1.6】複勝率33.3%、複勝回収値357を記録する。タッチウッドとケイアイサンデラがこれに該当。大手生産牧場以外に穴の資格ありだ。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。