今週は中京競馬場で日経新春杯(芝2200m)が行われる。ハンデ戦に加えてタフな冬の中京芝と、波乱の可能性は十分だ。
ここでは、過去10年データからサンライズアースとロードデルレイにフォーカスしたデータを取り上げる。
◆【日経新春杯2025予想/枠順傾向】ほぼフラットな傾向も、持続力タイプの外枠勢なら「馬券内率57.1%」に複回収値295の“旨み”
目次
サンライズアースに「3.1.1.3」の追い風
日本ダービー以来の実戦となるサンライズアース。当時の上位馬は古馬GI戦線でも好走をはたした馬が並んでおり、世代レベルは申し分ない。素質馬が迎える待望の復帰戦。長期休養明けのローテーションと天秤にかけたとき、データはどう判断するのか?
・前年の日本ダービーでひと桁着順の関西馬【3.1.1.3】
過去10年で3頭の勝ち馬を輩出。世代最高峰の馬を決めるレースにおいて、ひと桁着順は名誉ある立ち位置と言って差し支えない。それをクリアした馬は本レースで警戒すべきとのデータだ。
サンライズアースについて補足すると、日本ダービーは向こう正面から一気にマクる競馬。終始緩むことのない厳しいラップを刻んだうえでの4着には計り知れない価値がある。中間の調教はウッド・坂路4Fでいずれも自己ベストをマークと状態も良好。昨年とは馬がガラリと変わった感があり、いきなりの激走があっても不思議ではない。
■ロードデルレイに【0.0.1.7】の鬼門データ
その一方で、マイナスデータに立ち向かうのがロードデルレイだ。生涯を通じて馬券外は芝2400mの一戦のみ。中距離戦線の安定株に重賞初Vの期待がかかるなか、今回はローテーションに不安要素が生じてしまう。
・前走芝2000mで2着以内【0.0.1.7】
該当馬には中京芝2200m開催時に1番人気10着のアドマイヤビルゴも含まれる。芝2000m適性を示しすぎた馬にとって、冬の馬場+距離延長ローテは鬼門となっているのだ。
改めて前走中京新聞杯を振り返ると、4着馬までタイム差なしの接戦をなんとか制した2着。前述の芝2400m戦・神戸新聞杯はラスト1Fで伸びあぐねた点から、条件替わりのここは“消し”の選択肢も浮かんでくる。
日経新春杯/京成杯2025 予想コラム一覧
特集
◆【日経新春杯/京成杯2025予想】芸能人・予想家の本命・注目馬予想まとめ フェアリーS・9人気3着エストゥペンダ指名で予想デビュー
◆【日経新春杯2025】大口投票パトロール ショウナンラプンタに複勝「100万円」 好メンバー揃った注目GIIは4歳に支持集まる
◆【日経新春杯2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ
◆【京成杯2025予想】過去10年のレース結果・配当・血統まとめ 傾向分析に使えるお役立ちデータ
追い切り診断
◆【追い切り診断】“打倒ヴェローチェエラ”一角に「S」の最高評価 自身最高の切れを披露し「心身ともグンと上昇」
◆【追い切り診断】重賞好走馬に辛口「B」評価 「本来の動きから劣る」攻め内容で体調面はギリギリか……
◆【追い切り診断】想定“10人気前後”に高評価「A」 底知れぬポテンシャルに「絶好の攻め気配」で上位争い十分
データ分析・過去10年傾向
◆【枠順傾向】ほぼフラットな傾向も、持続力タイプの外枠勢なら「馬券内率57.1%」に複回収値295の“旨み”
◆【データ攻略】メイショウタバルとヴェローチェエラの「買い or 消し」 人気予想の4歳馬で“切る”候補は
◆【前走ローテ】菊花賞組から“ファーストチョイス”となる軸馬 3勝クラス組に「2.3.1.4」の垂涎データ
◆【高配当メソッド】2人気以内が7勝も、中京開催なら3回中2回で“2桁人気が連対”など波乱含み
穴馬予想
◆【穴ライズ】「スピード違反」の調教パートナーを務めた実績馬の逆襲 単勝オッズ“30倍”前後の妙味に一発の気配
◆【危険な人気馬】サウスポーのコース巧者を「消し」 展開に恵まれた前走と見込まれたハンデに“過信禁物”
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。