2月2日、第39回根岸ステークス(GIII、ダ1400m)が東京競馬場で行われる。
今年は、前走オープン特別を制して勢いに乗るフリームファクシ、ダート重賞3勝のドンフランキー、欅S勝ちでエンペラーワケアに先着しているコスタノヴァ、カペラS2着のクロジシジョーなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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目次
■3人気以内が8勝
過去10年、1番人気が勝率60.0%、単勝回収値152、複勝率80.0%、複勝回収値104と優秀。2番人気は1勝のみだが、複勝率70.0%、複勝回収値122と、こちらも好成績。3番人気は【1.2.0.7】で、馬券内率こそ上位2頭からガクッと下がるが、連対数は2番人気と変わらない。
1+2人気のワンツー決着は2回、1+3人気が2回、2+3人気が1回。過去10年において、3番人気以内が1頭も馬券に絡まなかった年はなく、8回において2頭が馬券に絡んでいる。基本的には1~3番人気から軸、相手筆頭を選ぶのがベター。
馬連の平均配当は1866円、3桁配当が3回、10倍台が4回、残る3回は20~50倍台。馬単の平均配当は3234円で、10倍台以下が4回、20~30倍台が3回、50~70倍台が3回。3番人気以内が連対しなかった年は1回のみなので、配当は安め。
3連複の平均配当は6667円で、100倍台の万馬券が3回、10~20倍台が4回、50~80倍台が3回。3連単の平均配当は2万9153円で、4桁配当が3回、200~500倍台が5回。過去10年における最高額は3→1→9人気で決着した2021年の6万9270円だ。人気サイドが崩れにくい点を考慮すれば、「3連単」は好配当を狙いやすく“買い”だろう。
■有力5歳一角が明暗分かれる
3番人気以内のうち、前走GI組は【2.1.2.2】勝率28.6%、複勝率71.4%、回収値は単勝184、複勝138。GIII組は前走2番人気以内馬なら【5.2.0.1】勝率62.5%、複勝率87.5%、回収値は単勝175、複勝123と、前走重賞組は回収値も優秀。重賞組以外は【1.2.2.3】勝率12.5%、複勝率62.5%、回収値は単勝31、複勝101。案外、格で優劣はつけられる。
とはいえ、今年は前走中央重賞組が少なく、人気上位馬の中でもOP特別組が中心となりそう。ひとつ指標となりそうなのは間隔。全体で見ても、中4週以下は【1.3.3.61】勝率1.5%と振るっていない。5番人気以内でも【0.1.2.11】と、連戦が続き中2週で重賞に挑むフリームファクシにとっては嫌なデータ。
一方で、中20週以上が【0.0.0.3】でサンプル数が少ないものの、冬場なだけあって間隔があきすぎても中心には置きづらい側面がある。コスタノヴァやサンライズフレイムは中20週以上、この辺りを加味するとロードフォンスが有力軸候補になりそう。
4~9番人気【2.3.4.51】のうち、前走OP特別またはリステッド競走で3着以内かつ、関西ジョッキー騎乗馬は【0.3.3.7】複勝率46.2%をマーク。基本的には6番人気以内が堅実。本レースでは馬もだが騎手もやや西高東低の傾向。アームズレインは押さえ候補。
10番人気以下は【0.1.2.64】で、好走馬3頭はいずれも武蔵野SやチャンピオンズCで大敗していた8歳馬。今年のメンバーでは高齢馬の巻き返しに期待するのは酷かもしれない。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。