ドジャースの佐々木朗希投手が19日(日本時間20日)、米アリゾナ州グレンデールで行われている春季キャンプで、初めて実戦形式の練習「ライブBP」に臨んだ。打者のべ9人に対して27球を投じ、安打性の当たりは1本、2奪三振という内容だった。米複数メディアが伝えている。
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■「メジャーでも間違いなく通用する」
駆け付けた多くのファンのほか、大谷翔平投手や山本由伸投手らチームメート、首脳陣、日米メディアが見守る中、佐々木がマウンドに上がった。
対戦したのはトミー・エドマン外野手とミゲル・ロハス内野手、さらにエディ・ロサリオ外野手とデビッド・ボーテ内野手というキャンプ招待選手の4人で、打席としては計9回だった。
ストレートとスプリットを中心にスライダーを交えて計27球。安打性の打球は1本で、2三振を奪った。
スプリットで三振に仕留められたロサリオが「スプリットはよく動く。1つは外側に、もう1つは内側に動いた。いい感じだった」と振り返ると、ボーテも「初めてのライブBPとして、これ以上はないだろう」と称えた。
左打席で安打性の当たりを放ったスイッチヒッターのエドマンは「実際に打席に立ち、彼の球がどんな動きをするのか、それを見るのが楽しみだった。彼の速球が素晴らしいのは言うまでもなく、誰もが知っていることだよね。でも、僕は彼のスプリッターがどう動くのか興味があったんだ。それはすごく変化が大きくて、しっかりとしたキレがあった。彼の球は本当に素晴らしいし、このレベルでも間違いなく通用すると思うよ」と太鼓判を押した。
■第3の球種……指揮官「模索中」
現在、佐々木の課題となっているのが、ストレートとスプリットに続く「第3の武器」。この日は3番目の球種としてスライダーを選択したが、デーブ・ロバーツ監督は「(第3の球種は)模索中だよ。右打者や左打者、多くの打者と対戦することで、どの球種を第3の球として使うべきか、その方向性を見極めることができると思う」と話し、「第3の武器」に関してはキャンプを通じて取り組んでいくとした。
安打性の当たりを放ったほか、スライダーを見送り四球を選んだエドマンも「先発投手にとっては、ストライクを取れる第3の球種を持つことが重要だよ。そういう意味では、その球(スライダー)はいい変化をしているように見えたし、何人かの右打者も素晴らしい球を見たと言っていた。彼にとって間違いなく重要な球種になるだろうね」とし、スライダーにも合格点を与えた。
開幕までに“第3の球種”を完全習得できるか。このあたりも注目ポイントとなりそうだ。
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