【競馬】ジャパンC 2着以内率『90%』が見込める騎手とは

アーモンドアイ (C)Toshihiko Yanagi

日曜は東京競馬場で世紀の一戦となったジャパンC(GI、芝2400m)が開催されます。

競馬以外のカテゴリーに目を向ければ『アントニオ猪木対モハメド・アリ』『フロイド・メイウェザー・ジュニア対コナー・マクレガー』らのバトルが世紀の一戦として語り継がれています。

日本競馬も数々の名勝負が今日まで繰り広げられてきましたが、多くのメディアが世紀の一戦としてここまで取り上げるのは今年のジャパンCが初めてかもしれません。

アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの完全な3強ムードとなったジャパンC。それでは気になる騎手データから見ていきましょう。

■今年のGI 1番人気で強い騎手

ここまで過去20年間のデータを基に過去レースや同舞台で行われた重賞で人気以上に好走する割合の高い騎手にスポットライトを当ててきましたが、過去のジャパンCで人気以上に好走する傾向があったのが池添騎手です。

しかしながら騎乗予定だったサートゥルナーリアが直前に回避してしまい、残念ながら人気と着順のギャップという観点から取り上げるべき騎手が見当たりません。

そこで今回は今年のGI成績に注目。

データは、今年のジャパンCに乗り鞍がある騎手、かつ今年のGIで1番人気に騎乗した際の成績をまとめたものです。

2020年 GI1番人気騎乗時の騎手成績

3冠全てで1番人気に支持されたコントレイルを勝利に導いた福永騎手、1番人気に推されるようになってもデアリングタクトを勝利に導き続けた松山騎手も立派な成績を残せていますが、騎乗回数を思えば驚異的な成績と断言できるのがC.ルメール騎手。

今年6月の宝塚記念(騎乗馬:サートゥルナーリア)こそ4着に敗れてしまいましたが、1番人気騎乗時の勝率70%、連対率90%はもはや逆らってはいけない“レベチ”状態かもしれません。

強い馬に騎乗できていることも事実ですが、大舞台で強い馬を勝たせる腕も現役騎手ナンバーワンと言えそうです。

■GI 1番人気馬の成績に今年は“異変”あり

C.ルメール騎手が、GIの1番人気馬を好走させ続けた結果、今年はGI 1番人気馬の成績に大きな変化が生じています。

過去5年 GI1番人気騎乗時のC.ルメール騎手成績

2020年は先週のマイルCSまでの成績となりますが、今年は昨年に比べるとGIで1番人気に推された馬が極めて優秀な成績を残せていることが分かります。

勝率で倍以上、連対率でほぼ倍の状況となっており、GIの1番人気馬は昨年以上に重く扱う必要がありそうです。

さて、今年のジャパンCに目を向けるとC.ルメール騎手が騎乗するアーモンドアイは前日14時時点で単勝オッズ2.1倍の1番人気に推されています。

このまま当日まで1番人気が続くようでしたら、データ的に『ほぼ鉄板』の中レースを迎えることになりますね。

C.ルメール騎手がジャパンCでもレベチ騎乗を見せてくれるのか、アーモンドアイが人気に応える走りを披露してくれるのか、注目してみてください。

■馬体の『変化』から注目が必要なのは…

最後に馬体という観点から注目すべき馬を紹介したいと思います。

今回は縦(成長、仕上がり等)の比較から最も大きな変化が確認できたカレンブーケドール(牝4、美浦・国枝)に注目。

ディープインパクト産駒の牝馬としては元々肉付きのいいカレンブーケドールではありますが、オールカマー出走時の馬体写真と比べると別の馬のように全体が膨らんでいることが分かります。

もしお手元に週刊競馬専門誌がありましたら、ビフォー、アフターをじっくりと見比べてみてください。

ビルドアップされたトモ(臀部全体の総称)がとくに素晴らしく、馬体を普段重視されない競馬ファンも「おっ!」と気づくほどの変化が確認できます。

同じ国枝厩舎のアーモンドアイも今回馬体をビルドアップさせてきましたが、変わり方はカレンブーケドールの方が上です。

「デキはこっちが上」なんて話も近いところからあったようですね。

前走から大きな変化、進化を遂げた可能性があるカレンブーケドールが3強を崩せるのか、こちらも注目してみてください。

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部

秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

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