【野球】「絶対に獲れ」田中将大復帰で三木谷オーナー&石井監督が抱く不退転の決意と期待

左から立花陽三オーナー代行、三木谷浩史オーナー、田中将大投手、石井一久GM兼監督 (C)Getty Images

ニューヨーク・ヤンキースからフリーエージェント(FA)となり、東北楽天ゴールデンイーグルスへの復帰を果たした田中将大が30日、都内で入団会見を行った。三木谷浩史オーナー、立花陽三オーナー代行、石井一久GM兼監督も同席した会見で田中は、復帰にあたっての心境などを語った。

三木谷オーナーは「本当に嬉しいニュースかと思っています。コロナ禍で世界が苦しいなか、あえて日本に復帰し、あえて楽天イーグルスに帰ってきてくれることに、男気も含めて感謝しています」と田中の復帰に敬意を表したが、楽天としては不退転の決意で2021年の日本一を獲りにいく、という並々ならぬ決意表明の場になった。

■三木谷オーナーの強烈な後押しで実現した田中復帰

新型コロナウイルス感染拡大の猛威は収まる気配を見せず、会見では立花オーナー代行も「スポーツ界、正直申し上げて非常に厳しい経営状態です」と切実な思いを語った。

しかし、そんな状況下で立花オーナー代行と石井GMから田中獲得の方針を告げられた三木谷オーナーは迷うことなく「絶対に獲れ」と指示をだしたという。

ここ数年、大型補強が結果に結びついていないチーム状況もあってか、オーナーの強烈なプッシュもあって実現した田中の電撃復帰であった。

GM兼監督として、何よりも今季の結果が求められる石井氏にとっても、田中の復帰実現は切実であったはずだ。

石井GM兼監督は会見で「個人的にはホッとしている。特別扱いはしない。パフォーマンスを出してこそ野球選手」という姿勢を語りながらも、「まだ僕の方が通算で勝っているので、もうちょっと勝つまではマサヒロと偉そうに言って、それ以上超えたら『ねえねえ、田中君』にしようかなと」と茶目っ気のあるコメントも残した。自身も日米両方の野球を経験しており、この点は8年ぶりの日本復帰となる田中も心強いだろう。

■石井GM兼監督が期待する田中の“背中”

戦力向上という部分以外で、楽天が田中に期待している内容も会見では浮かび上がった。

石井GM兼監督は田中を迎え入れる意義について「最初はアジャストしていかないといけない時期かと思いますが、自分のことをやっているあたりでも、周りの選手は見てるので、その背中だけ見せていただければ十分かなと思います」とチーム内、特に若手への影響力に期待していると語った。

■IT企業としてデータの活用にも意欲

また、アメリカでは修羅場だけでなく、最先端のデータを駆使して戦うMLBのスタイルも田中は経験している。

自身も近年はよりデータを活用して投球に生かすスタイルに変化したと会見では手応えを口にしていたが、IT企業を母体とする楽天にとっても、この知見は様々なかたちで発展させる余地がありそうだ。

三木谷オーナー「スポーツ全般は勝ち負けも面白いですが、データをみながら自分が監督だったらこうするなとか、ここで代打、投手交代だなとかいろんなことがあります。アメリカで言えば、ファンタジースポーツというかたちで、自分でチームを作ってそのデータを見ながら(ゲームを)やるような新しいエンターテイメントも出てきているので、日本もその辺り発展していかなければと思っています」

球団全体で総力を結集して実現させた田中の復帰劇。フロントオフィスの並々ならぬ期待も背負い、田中は8年ぶりに日本のマウンドに向かうことになる。

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文・SPREAD編集部

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