【テニス】2021年ウィンブルドン、注目すべき2人のティーンエイジャー、ガウフとラドゥカヌ

 

【テニス】2021年ウィンブルドン、注目すべき2人のティーンエイジャー、ガウフとラドゥカヌ
英国の新星 エマ・ラドゥカヌ(C)Getty Images

■ワイルドカード枠で出場のランキング338位

そして、注目すべきもうひとりは、英国のニューヒロイン、18歳のエマ・ラドゥカヌだ。大会前の彼女のランキングは338位、今大会はワイルドカード枠での出場となり幼少期から思い描いていた夢の舞台へと足を踏み入れた。

ITFツアーで3勝の実績を持つがWTAツアーデビューを果たしたのは前哨戦のWTA250ノッティンガム大会。前述にあるようにトップ選手との試合経験は乏しく、今までにトップ100の選手に勝った経験はなかった。

そんなラドゥカヌは1回戦でWTAランク最高位71位だったビタリア・ディアチェンコ(ロシア)を7-6(4)、6-0で下し、2回戦では2019年の全仏オープンファイナリストであるマルケタ・ボンドロウソワ(チェコ/現42位)に6-2、6-4のストレートで破り大金星をあげる。続く3回戦ではグランドスラムで14年も活躍し、2回戦で元世界NO1のビクトリア・アザレンカに勝ち上がってきたソラナ・シルステア(ルーマニア/現45位)を6-3, 7-5で破り、大会2週目の切符を手にした。

今回でトップ50の選手を2人破り、ウィンブルドンで大きなキャリアアップを遂げていることに「信じられない。最高の時間を過ごしている。このワイルドカードを最大限に活かし、自分が獲得したことを示したいと思っていた。チャンスを与えてくれたAELTCに感謝しています」と爽やかな笑顔で喜びを爆発させた。

英国のティーンエイジャーがウィンブルドンでベスト16に進出したのは彼女で4人目となる。オープン時代になってからグリニス・コールズ(1973年)、デボラ・ジェバンズ(1979年)、ローラ・ロブソン(2013年)に続く快挙。また、18歳と239日のラドゥカヌは、全英オープン化以降、ウィンブルドンでラウンド16に進出したイギリス人女性の最年少記録となり歴史に名を刻んだ。

今思い返せば、コリー・ガウフが2年前に衝撃デビューを果たしたときの世界ランクは313位……またラドゥカヌも338位で鮮やかなグランドスラム本戦デビューを飾った先に何が待っているだろうか。

まずは準々決勝でアイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア/75位)との対戦に注目が集まる。

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著者プロフィール

久見香奈恵
1987年京都府生まれ。10歳の時からテニスを始め、13歳でRSK全国選抜ジュニアテニス大会で全国初優勝を果たし、ワールドジュニア日本代表U14に選出される。園田学園高等学校を卒業後、2005年にプロ入り。国内外のプロツアーでITFシングルス3勝、ダブルス10勝、WTAダブルス1勝のタイトルを持つ。2015年には全日本選手権ダブルスで優勝し国内タイトルを獲得。2017年に現役を引退し、現在はテニス普及活動をはじめ後世への強化指導合宿で活躍中。国内でのプロツアーの大会運営にも力を注ぐ。

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