■ロンドン大会から採用された女子は2人が挑戦
個人的に期待している選手が、村田諒太以来のミドル級代表となった森脇唯人。188センチの長身で、足が細く長いボクサー体型は日本人離れしている。
彼の評価が高まったのは、WBO世界スーパーウェルター級の挑戦経験もある井上岳志とのエキシビションマッチ「LEGEND」。一流のプロ選手を相手に、ヘッドギアなしで互角以上に渡り合った。ストレート系のパンチで試合を組み立てる基本に忠実なボクシングが、ミドル級の強豪たちに通じるか楽しみだ。
ライト級の成松大介は2度目の出場となるベテラン。全日本選手権は6連覇を含む通算8度の優勝を誇り、海外での試合経験も豊富だ。
片方のハサミだけが大きいカニ、シオマネキの異名を持つほど右腕の腕っぷしに定評がある。サウスポーから繰り出す右フックで勝利を引き寄せて欲しい。
女子選手は2人がオリンピックの舞台に挑む。フライ級の並木月海は、153センチと小柄ながら出入りの速さで代表の座を掴んだ。
高校時代5冠に輝いたサウスポーは、無敗で3年間を終えた逸材だ。その後、世界の舞台で揉まれながら実力を培ってきた。キックボクサーの那須川天心とは幼なじみで、お互いに空手を習っているときには対戦したこともあるという。
日本チーム最年少のフェザー級、入江聖奈は、スケジュール上、最初にリングに上がるが「目標は金メダルだけ」とハートの強さもみせる。足を使ったスピーディーなボクシングでシンデレラストーリーとなるか、要注目だ。
◆ボクシング・岡澤セオン、“高校生師匠”との出会いから台頭 東京五輪代表へ
◆【動画】井上尚弥も思わず「凄い…」中谷vs.ロマチェンコ、世界最高峰のテクニックが披露された実際のKOシーン
◆井上尚弥はなぜ“危険な存在”なのか 米メディアはバランス感覚に注目「まるで自動修正機能」
著者プロフィール
牧野森太郎●フリーライター
ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。










